cancheerの考え方
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竹島問題にて、「売国土」は売国奴?

日付

2006.05.08

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なぜか、『冬のソナタ』の中国語版を小説とDVDで買ってきて、中国語を勉強している僕です。要は、中国語を勉強するのに、自分の好きになった作品で勉強したいだけでした。そんなちょっぴりマヌケな僕に、もっとマヌケな人々のことを批判させてください。別の思惑があって、竹島問題を騒いでいる人々です。

 


ROCKY RELATIONS
to Japan (which calls the islands Takeshima) and South Korea (which calls them the Dokdo) these rocks carry a symbolic importance that belies their practical insignificance. Both countries have claimed the islands as their own for more than a century, and in recent weeks the historic squabble has leapt once more to the forefront of bilateral relations. The dispute flared in mid-April when Japan announced it would send two unarmed survey ships to the area to map the sea floor in advance of an international meeting in June, at which South Korea was expected to propose Korean names for underwater features in the vicinity. South Korea reacted furiously to the Japanese announcement, dispatching 20 patrol boats to the area and warning ominously of a "confrontation" if Japan's ships penetrated seas that Seoul regards as its own. After two days of intense negotiation, the two sides avoided a high-seas skirmish, thanks to a last-minute deal in which Japan postponed its survey and Korea agreed not to submit its name proposals.
(TIME、May. 01, 2006)

タイム誌のが見開き二ページを割いて、竹島問題を取り上げていました。この文章で特に印象的なものは、次のような部分です。

history is littered with bloody feuds over scraps of territory that seem stunningly unimportant to more detached observers. (歴史上、冷静に見れば驚くほどささいな領土問題で、血を見る対立が続いてきた。)

この言葉を、僕らはどう受け止めるでしょうか。人のフリ見て我がフリ直せの格言にできる自信はおありですか。少なくとも、同問題に対する小泉首相の態度を見ると、ホッとする部分はたくさんあります。あの、いつもの調子で、「日韓友好を大前提に考え、冷静に対応していきたい。興奮しない方がいい」と発言するあたりは、大人の対応として非常に評価しています。

 


日本名では「竹島」、韓国名では「独島(ドクト)」。百年来の領土紛争が続いている島ですが、農業ができるわけでもない岩肌の二つの小島が、周辺に海底資源をもつでもなく、ただただ、日韓本土からほぼ等距離の海上に、浮かんでいるだけです。ここに、韓国は武装兵を配置し、大げさなほどの警戒を始めています。いわゆる、韓国の実効支配です。簡単に言えば、最初の50年は日本が、そして現在に至る50年は韓国が、同地を支配してきました。問題を複雑にしているのは、韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン、Roh Moo Hyun)大統領が、自分の人気のために、過激な発言を繰り返していることです。

 

竹島問題での日本政府の態度は、一貫しています。国際法の観点から言えば、日本に分があるようにも思えます。ただ、僕のいつもの主張ですが、こうした領土問題を争う意味がどこにあるのか、はなはだ疑問です。こんなことを言うと「売国奴」だと言われそうですが、領土を争うより、領有を放棄して、経済協力・活動の自由を獲得するほうが、お互いにとってメリットになるような気がします。経済とは、「経世済民」の略で、「世を治め、人民を救うこと」(大辞泉)ですね。言い換えれば、治めるとは争いごとをなくし、国民の生活基盤を創り出すことだと僕は理解しています。今のグローバルな時代を背景にすれば、どちらが領有しているかではなく、経済的な観点での共同歩調・協力関係を築くことのほうがはるかに重要です。今のままの硬直状態が続けば、韓国も無駄な費用を使うだけで、同島には何の(開発的な)先行投資もできなくなります。

 

韓国、竹島不法占拠強化に41億円…後ろめたさで既成事実化急ぐ
島根県・竹島を不法占拠している韓国政府は4日、今後5年間で約342億ウォン(約41億円)を投じて占拠を強化する計画を発表した。駐屯する武装部隊の施設増強や接岸施設の拡張、島への輸送船建造支援のほか、周辺海域を含む資源調査・利用などなど…。周辺海底地形の勝手な韓国名称提案を、わが国の対抗措置で延期したばかり。占拠の既成事実化を急ぐ姿は“不法占拠の後ろめたさ”を如実に物語っている。 (SANSPO.COM、2006年05月05日)

 

幸い、この問題で、日本が荒れ狂うほどの怒りを発散させているわけではありません。過激な右派政治家も、口先だけですから、事なきを得ています。僕は韓国の人々をたくさん知っているだけに、本当に優秀な方々だと考えていますが、こと、こうした竹島問題への対処法については、呆れるほかありません。強いて、理解してあげるなら、彼らが日本に支配された35年は、僕の人生とほぼ同じ年数です。その悔しさをバネにしているということで同情できないわけではありません。この問題の解決に向けて、もう少し、スマートな対応を取ってもらえるなら、心の底から応援してあげたいとも思えるのですが・・。

 

僕は、実質的な「売国土」を提案していますが、「売国奴」ではありません。「売国奴」と人を名指しして、英雄気取りで争いごとを起こし、我が利益にしようとする輩が許せないだけです。理屈好きな僕も、理屈で政治問題やこいういう領土問題が解決した事例を知りません。何とか、経済的手法で解決の道を見出せないでしょうか。国内でバカにされても、韓国から憎まれても、韓流に浮かれている日本人が僕にとってはむしろ誇りでもあります(笑)。

 

韓国の在米大使館が提供するDynamic-Korea.comの、「独島の今日と過去」とする記事です。

 

◆ やぶにらみトーク
“日韓の妥協・・軍隊を持たない国の、弱腰の政府を持つ悲哀なのかもしれない”。・・アメリカの動きも合わせ、詳しく伝えてくれています。

◆ Snownotes,Blog
“竹島が松島で、鬱陵島が竹島と呼ばれていたころのことなんかは面白いです”。・・鬱陵島(ウルルンド)は竹島の隣で、人口が一万人もいる韓国の島。ここが、まずは、「竹島」と呼ばれていたのですね。

◆ Planting Field weblog 「自然破壊を辞めていただきたい」
“竹島に生息していたニホンアザラシ?ニホンアシカ?だったかな?も韓国が実行支配してしまったおかげで絶滅してしまいました”。・・本当だとしたら、日韓衝突の被害はまさに出ていますよね。

◆ realplace 「近代以前の竹島」
“1905年の島根県編入(以前の)・・韓国の側はこれを領有していたと言えるのか?”。・・近代法にのっとって処理できない問題なら、と、それ以前の詳しい状況を書いてくれています。なかなか面白い。

◆ もじもじスケッチ 「竹島が日本の領土である根拠」
“たぶん読んでいる途中で飽きると思うので、はしょって要点のみ列記します”。・・ありがとうございました。

 

 

Posted by cancheer 05:55 AM | 固定リンク
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竹島紛争。
 以前ここのブログでは竹島に関する記事や反日に対する記事何回か書いたけど、エンドレスな問題なので最近は静観してみていた。いまもあんまりそのスタンスは変えては居ないのだけれども、やっぱりこうも韓国が熱くなってるのを見るとガックリ来る。捏造国家がまたぼやい...
「Planting Field weblog」のサイトから
Posted at 2006.05.08 20:34
COMMENT

リンクを張っていただいていたようでありがとうございました。
トラックバックをどんどん打っていただいて結構ですよー。
この問題は国際法廷の場が最適の解決場所でしょう。
二国間はきついですねきっと。
韓国側は圧倒的に歴史的には不利ですからノムヒョン大統領の支持率の兼ね合いで反日で展開してくるでしょうし。
ナショナリズムが強い国ですし。向こうでは竹島は韓国のものだと幼稚園で歌っているらしいですよ。
私利私欲にまみれた戦いは机上で済まず武力闘争を引き起こしかねません。

Posted by: 川端祐哉: May 20, 2006 06:40 PM

hontinoさんのサイト「やぶにらみトーク」は時々のぞいてますよ。とても、内容が濃いからです。素敵ですね。
第三国か、国際機関にゆだねるのが、この手の問題解決の原則なのでしょうけど、とりわけ、日韓という間柄で解決できないのはさびしいですね。僕は、「歴史への挑戦」に、ぜひ努力したいなあと考えているひとりです。

Posted by: cancheer: May 8, 2006 04:09 PM

コメントありがとう!ご意見尤もです。両方で歩み寄るということが一番いいことですが、どちらもお家の事情というより自分の政治生命を心配します。第三者が入るのもいいかも。しかし、韓国は約束を守る国とは限りません。ロシアにしてもしかり。国というものは周囲の弱小国をいつも馬鹿にして、自国の利益のみを追求するものです。歴史がそれを証明しています。

Posted by: hontino: May 8, 2006 02:58 PM
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