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May 2007
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お知らせ(7)
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のどかな水田風景が似合うベトナムも、やはり経済発展は必要です。明日への希望が感じられる社会の建設こそが、政府の最大の使命なのですから。実際、この目で確かめてみたベトナムは、僕がイメージしたよりはるかに魅力的で、安心できる国でした。そして世界もすでに、ベトナムの未来を認めつつあります。
Bac Ninh省:キャノン、新プリンター工場建設へ
ベトナムの投資環境−最近の状況−
先月、私がベトナムの首都ハノイに行ったことは、ここでも書きました。国際空港から市内に向かう途中では、キャノンの巨大な工場を目にしました。この数年、日本企業によるベトナムへの大型案件が相次いでいるそうです。しかも、経済発展著しい南部ではなく北部。もはや、「中国の次」という形容ではなく、中国も市場として視野に入れた東アジア全体の拠点として、ベトナム北部の価値は急上昇中みたいです。私がお会いした政府の官僚たちも自信を深めているようでした。先見性のある日本の企業と、ハノイの協力関係。なぜか、僕にもひと潮の感慨が芽生えました。
WAKING UP THE NORTH タイム誌のベトナムに関する記事は、《目覚める「北」》。ベトナム(南北)戦争に勝っても、開放政策が始まり、その恩恵に浴したのは南部でした。欧米資本がこぞって、馴染みのある南に押し寄せたからです。他方北部も実は、経済発展著しい中国南部と隣接した地域です。しかも経済発展の「負」の部分が目立ち始めている南部に比べると、ハノイを始めとする首都周辺は、治安も民生も極めて良好です。
The north is riding a second wave of economic development in Vietnam. During the early 1990s, encouraged by the government's heralded doi moi (renewal) economic reforms, investors poured in and growth soared. But an arduous, corrupt licensing process plus bureaucratic meddling soured the outlook. Investment all but dried up after the 1997 Asian financial crisis. Starting in 2000, however, leaders intensified efforts to compete in the global economy. "The crisis was actually good for Vietnam," says Vietnamese-American venture capitalist Don Lam. "It forced the government to think realistically, to be proactive instead of just sitting and waiting for the money to come." Last year, Vietnam passed business-friendly investment and enterprise laws and streamlined its bureaucratic licensing process, further boosting growth. Vietnam's GDP jumped 8.4% last year, the second fastest rate in Asia behind China, and the country took in more FDI per capita than both India and China. 挫折を味わった人ほど、しっかりやれる。それは、ベトナムも同様でした。周辺国との競争にもまれるという経験と、みずからの汚職などにより商売を敬遠されてきた危機感が、同国の今日の動きに反映されています。日本のキャノンが下した投資決断も、このような政府の反省的な施策があったことは間違いありません。
ベトナムは識字率の向上、若年労働力の確保などを経済施策に盛り込み、海外企業にアピールしています。「中国でなければ、ベトナムでしょう」('If not China, then Vietnam,')というスローガンも、口だけではありません。難点はインフラの整備が追いついていない点です。近いうちにこれが、成長を制約させてしまうことでしょう。素直な国民性や良心が健在している社会性などは、中国を含めた周辺国と比較しても有利な点です。僕自身も、この目で、耳で確認できました。いよいよ、WTO(世界貿易機関)への加入による飛躍も目前です。石油などの資源は輸出しているくらいですから、自前で確保することは可能です。発展後には、何しろ、8000万人という巨大な潜在マーケットも国内に控えています。
歴史的に、苦労を重ねてきた良心的な人々が、地域の安定と国内の統合を回復したとき、輝かしい未来が約束されています。就職の決まった若者へのインタビューで返ってきた言葉は、「親にお金を送ってあげたい」だそうです。"When I earn lots of money," she says, "I want to send money to my parents and maybe buy a motorbike for myself." どこの国にとっても貧困からの経済成長が必要な理由は、まさにこの言葉に凝縮されていると感じました。PBSのサイト(FRONTLINE/WORLD)に、ベトナムの今(2003年)と、歴史を振り返る特集記事があります。かつてポートピープルとして、祖国を逃げ出した人々の姿は今でも記憶に残っています。記事の他、映像や音声でも紹介されていますので、勉強がてらのぞいてみたらいかがでしょう。
◆ 週刊ベトナムニュース第60号、意訳・辛口寸評
“ホーチミン市はアジア各都市の中で現地駐在員にとって第3番目に生活がし易く物価が安い場所、ハノイ市は第8位。”。・・へえ〜、へえ〜ボタン。こんなランキングがあるんですね。 ◆ ベトナム情報局「マイン共産党書記長のバイオグラフィー」 “ 少数民族のタイ族の彼が、何の障害も無く党書記長にまで上り詰めた理由は・・”。・・ベトナムは日本人には想像できないほどの多民族国家。50を越えます。そして主流はキン族が圧倒的なので、民族間の差別問題には慎重な対応が求められます。 ◆ hoabinhさん、ハノイへの道 “ホアビンからハノイまでは片道約70km、車で大体2時間ほど・・その情景をご紹介します”。・・いやあ、僕もベトナムの郊外とハノイを往復しましたが、まさにこんな感じです。 ◆ kimcafeのB級グルメ旅 “ベトナムと言えばフォー、エキゾチックでヘルシーなイメージで、日本でもポピュラー”。・・最近、日本でも食べました。あの店は、サービスもベトナム並みでした・・(笑)。
Posted by cancheer 05:35 PM | 固定リンク
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海外ニュース
事故、事件、紛争、芸能。海外のニュース、時事で気になったことを何でも書いてください。 「共通テーマ」のサイトから Posted at 2006.05.05 07:06 yuaminminさん、はじめまして。 ベトナムは、東南アジア・中国でも最低クラスの人件費だったと思います。多分、10年くらいで考えても、製造拠点にはいい場所かもしれません。また、ベトナムの人々の変化は中国以上に早いような気がします。危機感は大きいですから。 中国の人件費があがり、企業の目がベトナムへ向かいましたが、ベトナムも人件費が上がったら次はどこへ行くのでしょうね。 |
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