cancheerの考え方
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地球を画面に感じる、プラネットアース

日付

2006.05.09

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とっさの判断で液晶テレビを買いました。開店特売に遭遇したからです。狭い我が家にはやや大きめの画面です。実は、長く使っていたブラウン管テレビが、いよいよ映らなくなり始めていたという理由がありました。いちいち画面に空手チョップをしないといけなくなったので、さすがにこれでは疲れます。

 

その真新しいテレビにぴったりの番組が、今、NHKで放送している大型スペシャル、「プラネットアース」です。来年にかけて、三回に渡り放送していく予定のようですが、その第一集がついに始まりました。期待を裏切らない映像美の他、小気味よいテンポで地球の至るところに飛んで、様々な生命の一瞬を映像として切り取ってきます。要は、地球のあらゆるところに生命の同じような現象が散見でき、いずれも太陽や水などの要因によって支配されていることが巧みに描かれています。多様な姿に進化した生命が、自然に歩み寄り、無限のドラマを演じている様は、どこか、僕らの忘れている視点をよみがえらせてくれます。すなわち、自然をどうこうしようという傲慢な発想ではなく、自然に順応してみずからを変えていくという謙虚な姿勢です。

NHKとBBCが五年の歳月をかけて撮影・制作した大型自然ドキュメンタリー。せっかくですから、ここでは、BBCの“Planet Earth”をご案内します。

 


BBCが番組制作技術を、NHKが撮影映像技術を提供し合った構図のように見えますね。実際は、どうなんでしょうか。BBC側のプレス発表資料によると、“Planet Earth is the first natural history series to be filmed entirely in high definition”(このシリーズとしては高解像度撮影された初めてのもの)なのだそうです。現場での撮影風景も番組で紹介されていましたが、イギリス側?のプロのスタッフたちが機材を使いこなし、迫真の映像を追っていました。上空から、陸地から、そして水中から、動物たちの一瞬に迫っていく様は、それ自体が手に汗握るものでした。

 

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これを書いている時点で、僕は、初回「生きている地球」と第二回「淡水に命あふれる」を観ました。圧巻だったのは、アフリカ内陸部、ボツワナのオカバンゴ。もし、皆さんがアフリカツアーを探しに行かれれば、そのひとつに含まれるであろう有名な地です。砂漠でありながら、雨季になると、突如として水が溢れ出し、大湿地帯へと変貌します。その面積は世界最大で、15,000 km2・・四国よりひと回り小さいくらいでしょうか。実はこの地はもともと湖だったそうです。1万年ほど前に干上がってしまい、雨季のときだけ、広大な湿原として水をたたえるようになったのです。

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「ボツワナの楽園」と呼ばれるオカバンゴ。Discover Botswanaより

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オカバンゴ付近の火災をとらえたNASAの画像。さらに拡大あり

 

雨季になると出現する巨大な大湿地帯。それを信じ、多方面から、動植物たちが集まってきます。もともと、この地の周辺は巨大な砂漠ですから、集合する生物たちにとっては命がけの旅です。水の流れに乗ってきた虫たちを狙う野鳥、水場を必要とする草食獣、そして彼らを捕食する狩獣たち。ありとあらゆる生物が集合するこの地は、NHKでもナレーションがあったように、自然の仕組みと、そこに適合しようとする生命のドラマを、ありのままに目撃することができます。ぜひ、明日から放送されるドラマもご覧になってください。見逃された方にも、きっと再放送、あるいはDVDなどの発売予定(英語版はこの年末にも登場)があると思います。お楽しみに。以下、BBCによる番組紹介の一部です。

Planet Earth TV homepage
For more than three years, time-lapse cameras captured the annual transformation created by the Okavango floods. The latest technology and aerial photography enables us to track some of the greatest mass migrations, following prey and predators on truly epic journeys.
(BBC、Programme 1: From Pole to Pole)
              Programme 2: Mountains
              Programme 3: Freshwater
              Programme 4: Caves
              Programme 5: Deserts

 

◆ 湾岸人通信 - WANGANJIN
“NHKって不祥事もあったけど、サスガにいい番組を作るよなぁ”。・・これなら受信料払ってる価値もあるってもんです。ほんまに!(大阪風)

◆ 猫ぱんち〜大学院生生活24時〜
“アフリカ喜望峰近くでのオットセイとサメの戦いが一番の見所やった”。・・あんな巨大な口が、海の上を踊り狂うというのは、めちゃくちゃに恐ろしかった(汗)。

◆ 三十路女・マイマイによる「ロバ耳ブログ」
“ヘリコプターの外部に、ラーメン屋のバイクについてる「おかもち支え」のような仕組みのカメラ”・・これが撮影の精度を飛躍的に高めてくれたんですね。番組中でも紹介がありました。

◆ M8+ 「これはスゴイ!」
“神の視点でしか見ることの出来ない、地球の姿そのものを映像化することに成功”。・・本当に、それくらいの感がありました。

 

 

Posted by cancheer 01:34 AM | 固定リンク
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COMMENT

マイマイさん、
湾岸人通信さん、
katsuragisanさん、

四回分の放送が終わりましたね。すっかり、堪能できました。地中のゴキブリを観ているときに、僕は、鉄火丼を食べていたので、食欲が大幅に減退しました。それでも番組には満足。こういう番組は、最近の夢を失いかけている子供たちと一緒に観たい、彼らにぜひ観せてあげたいです。

Posted by: cancheer: May 11, 2006 01:45 PM

トラックバックありがとうございます♪
生態系の頂点いる生物は容赦なく恐ろしいですね。
私も美しい液晶テレビで見てみたい!いいですね!

Posted by: katsuragisan: May 9, 2006 07:12 PM

TBありがとうございます。
「これなら受信料払ってる価値もあるってもんです。ほんまに!(大阪風)」って全く同感です。
& 私も"オカバンゴ"に感動しました。
まずはあと2回、楽しみましょう!

Posted by: 湾岸人通信: May 9, 2006 01:13 PM

トラックバック、ありがとうございます☆
私なんかよりも、的確に、美しく番組の感想を述べられていて
「きょうも絶対見るぞー!」という気持ちにさせられました。
新しい液晶テレビ、ナイスタイミングでしたね!

Posted by: マイマイ: May 9, 2006 07:56 AM
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