cancheerの考え方
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Googleファミリー、まだまだ広がる

日付

2005.12.09

Googleさんはいつも使っています。思い起こせば、Googleに最初に出会ったとき、何ともシンプル、いやそのときはデザインのセンスがないなどとの暴言を吐いたような気がします。しかも、検索という行為の重要性がまったく分かっていなかったんですね、当時の僕は。


事件・ニュースから、映画・雑誌・洋書のガイダンスまで。


そのGoogleの勢いがとまりません。上場後、集めた資金を使いこなし、夢をカタチに、そしてまた次の夢を膨らませています。上場を、ゴールだと考えている、どっかの社長とは大違いです。託された資金は、夢の具現化のために与えられたチャンスなのです。


Though the market has seen a few leaders come and go over the last decade--anyone remember AltaVista?--few would doubt that a distinct top tier has emerged, occupied by Google, Yahoo, AOL and MSN.
確かに、市場は目撃した ひと握りのリーダーが現れては消えてしまうのを この十年で。Alta Vistaって覚えてる人、いる?ほとんど間違いないのは、勝ち組が明確になったこと GoogleやYahoo、AOL、それにMSN。

Wall Street has certainly noticed, and it's rewarded the two standout companies--Google and Yahoo. As of the end of trading Monday, Google shares were up about 130 percent over the last year to $405.85, while Yahoo shares were up 4 percent to $40.47.
金融市場が注目したのはふたつの企業、GoogleとYahooだ。Googleの株価は、昨年から130%アップし、400ドルを超えた。Yahooは4%のアップで、40ドル。

Google also is getting the bulk of business. Its search traffic rose nearly 30 percent to 83.3 million unique users in October from the year before. Yahoo search saw a 12 percent rise to 52.3 million unique users, according to Nielsen/NetRatings.
Googleはいまや巨大なビジネスだ。利用者は、一年で3割も増え、8300万人以上のユニークユーザー数に達した。Yahooは12%増にとどまり、5200万人強だ。

(以上、Can there be another Google?―Cnet newsより)


昨年、Googleの上場をめぐって様々な議論が入り乱れました。Yahooからの盟主交代もささやかれ、結果的には、Googleがあっさり抜き去りました。今や時価総額では、両社に二倍もの開きがあります。4000人に満たない社員数で、1000億ドルの壁をあっさり越えてしまい、純然たるネット企業としては初めてのことです。日本最大の時価総額であるトヨタ自動車と、三菱UFJファイナンシャルグループを除いては、どの企業も、Googleには及びません。史上最速で、こんなところまで上り詰めてしまうとは、彼らが創業した7年前に、誰が想像できたでしょう。


そんなGoogleの他にも、ITの世界ではたくさんのベンチャーが登場しました。今もまだ続々と産声を上げています。引用記事のテーマは、第二のGoogleが現れるかという点です。続きを見てみましょう。



Though there's still plenty of growing to do--indeed, some analysts estimate search advertising in the United States could grow nearly 80 percent in the next five years to $7.5 billion--the leaders are clearly established.
いまだ大きな成長が続く中、アナリストによると、検索広告はアメリカでまだ80%近く増えると見られている、次の五年で75億ドルだ。

Now they're building from their base into areas like Internet telephony and wireless access, and girding for a protracted market share battle.
今、Googleが作ろうとしているのは、新しい分野だ、たとえばインターネット電話やワイヤレス そこは今、長期化するシェア争いが続いている。

"In the late 1990s, if you were a start-up and went public, you were just competing with other start-ups. It was a wide-open market. Now it's already a pretty competitive market,"
「90年代の終わりに、会社を起こした上場を目指すなら、他のベンチャーとの戦いだった。巨大な市場があったのだ。今はもう大競争時代だよ。」

"Google and Yahoo are sitting on huge amounts of cash, and they are buying companies at extremely early stages. I've heard of a number of venture capitalists getting annoyed (with the fact that) before they can get to a company, Google has bought them,"
GoogleとYahooは巨大なキャッシュを握っている。会社を買収するんだ、しかもかなり早い段階だ。だから、プロの投資家たちはみな困っているらしい、会社になる前にGoogleなんかは買っちゃうからね。



第二のGoogleというより、新しい力をGoogleがどんどん取り込み、みずからの推進力にしている現実が伝わってきます。僕個人としては、中身を理解できない金融の方々の投資より、Googleのような技術をともに育てていける企業がベンチャー育成に関わってもらいたいと思ってしまいます。実際にはどちらがいいのでしょう。


ともかく、Googleがやることにもはや驚きは必須ですが、このニュースにも驚きました。彼らは、リアルな世界への働きかけもどんどん強化しているのです。



Seeking ways to expand its advertising juggernaut beyond the Internet, Google Inc. this fall purchased about a dozen pages of ad space from niche publications such as PC Magazine and Budget Living.
何とか広めようとしているのが、みずからの広告帝国、しかもネットを越えて。Googleはこの秋、たくさんの広告スペースを買った。ニッチ出版社のPC MagazineやBudget Livingから。

Google then divvied up the space and sold it in small pieces, often four to seven per page, to its network of several hundred thousand advertisers -- most of whom can't afford pricey magazine ads on their own. Now Google says the trial program, dubbed Google Publication Ads, is taking off, with hundreds of publications inquiring about it.
Googleはスペースを小口に分け販売した 4つとか7つとか、ひとつの頁をだ。相手は数十万もの広告主。ほとんどの企業は、高価な雑誌広告が買えない。今、Googleが提案するのは、いわゆるGoogle出版広告だ。

However, a closer look at Google's foray into magazine ads suggests it could be in for a tough slog. Sure, plenty of publishers are clamoring to snare ad dollars from Google.
しかし、よく見るとGoogleの雑誌広告への進出は、かなり大変そうだ。確かに多くの出版社が騒いでいるのは、Googleが支払うというお金に釣られているからだ。

・・Only one of 10 advertisers interviewed by BusinessWeek said their print ad performed well enough to recoup the money it cost. And eight of the 10 were unhappy enough with the results that they say they're unlikely to do further print advertising with Google.
(しかし)わずか1割のスポンサーしか、出版広告は採算が取れると言っていない。8割はもう望まないとのこと。

(以上、Can Google Go Glossy?―BusinessWeekより)


Google社の企業理念は、“The perfect search engine,”(最高峰の検索エンジン)を開発することです。ぜひ、英語でも表現できるようになってください。恋愛で使えそうな表現ですよ。(どんなエンジンかと言えば)“ would understand exactly what you mean and give back exactly what you want.”(正確に把握できる、あなたの意図を。そして正確に返してあげる、あなたの望むものを。)・・だって。


Googleの企業理念を英語で見てみましょう。また、日本語にすると、こちらです。両者では、Googleが発見した10の事実(Ten things Google has found to be true)が紹介されています。なかなか興味深いですよ。


さあ、出版広告に関する続きです。


On the surface, print ads make a lot of sense for Google. Magazine ads are expected to generate about $22 billion in the U.S. this year, compared with the $13 billion anticipated for online ads, according to researcher eMarketer Inc. Plus, Google boasts relationships with hundreds of thousands of small advertisers.
表面的には、出版広告は 雑誌広告が220億ドルとも言われるが、オンライン広告13億ドルと比較すると分かりやすい。Googleの強みは、小口スポンサーをたくさん抱えていることだ。

By selling bite-size chunks of these ad pages, it hopes to draw in thousands of marketers who otherwise couldn't afford magazine ads. Google's ultimate goal: to extend its position as the nexus between advertisers, publishers, and customers beyond the Internet.
売るのがひと口サイズの広告頁なら、大勢のマーケターを引っ張りこむことができる。他に雑誌で広告を出す方法はないからだ。Googleの究極的な狙いは、みずからの位置づけをハブにすること。スポンサーや出版社、顧客との間で。ネットを越えたところにもあるのだ。


巨大になっていくGoogleの動向をいち早く知るには、Google Labsをご覧ください。ベータ版の紹介も一覧で示されています。つい、先ほど、“Google Transit”の実験版が公開されたようです。将来対象地域が広がれば、僕たちが、いつ、どこからどこへ行くのかという質問に対し、Googleは一発で答えてくれるはずです。いちいち、路線検索や車載ナビを使わなくてもよくなるかもしれません。

自分が、その商品・サービスを出している従業員だとしたら、恐怖ですよね。マジで。


最後に、そんなGoogleのサービスでもっとも利用されているものは何でしょうか。気になるあのサービスはどれくらいの人気なのでしょうか。最新のニュースです。



how many people actually use Google Print at all? Bill said Hitwise couldn't generate audience estimates, but he did give me a percentage breakdown of traffic to all Google sites for a one week period ending Nov.5. The summary is below
どれくらいの人がGoogle Printを使っているのか、数までは推測できないそうだ。しかし、比率なら出してくれた。Googleのすべてのサイトでの一週間の詳細に基づいている。

・・notice how Google Local is below Google Maps. Google recently turned Google Maps into Google Local, and it's not hard to see why. If Google Maps was getting more traffic, the merging the two was an easy way to get more usage of local.
Google LocalがMapsの下にあるのに気付いただろうか。Googleは、MapsをLocalの中に組み入れた。それで、Mapsが数字を伸ばしたのだ。2つを組み合わせるのは、localを増やすのに簡単な方法でもある。

(以上、Google Print Is Google's Ninth Most Popular Service―Search Engine Watchより)


Google Web Search79.9%
Google Image Search9.2%
Google Mail/Gmail5.6%
Google News1.6%
Google Maps0.8%
Froogle0.7%
Google Scholar0.6%
Google Groups/Groups 2 Beta0.5%
Google Print0.4%
Google Earth0.3%
Google Directory0.2%
Google Local0.1%
Google Answers0.1%
Google AdWords0.06%
Google Desktop Search0.04%
Google Talk0.02%


本当にすごいですね。上場の意味を見事に体言しているGoogleに拍手を送りたいと思います。




▼いつものように参考になるブログのご紹介です。今回はプロとしての知見をもった、詳しい人が多かったです。

「集めても、集めても、どんどんサーバー代に消えて」(最初の悩みは同じ)
グーグル・プリントがさらに広がる?「書籍のオンラインレンタル事業」( ̄ロ ̄ll)
「一風変わったアフィリエイト・・Googleさんから1ドルお支払い」(次々と攻勢)
「世界征服を成し遂げてしまうのでは・・Google Videoが意外に面白い」(ほぉ〜)
「最もイメージが優良なIT企業はグーグル--米市場調査」(CNETニュースブログ)
あの・・「ウォルマートもグーグルをライバル視」(ZDNet.comブログ)
Google Talkで「スカイプ(Skype)追撃開始か?」(両方使ってます)
グーグルは本気で宇宙に進出するみたいです(歌田明弘さんブログ)
「“インターネットの父”と呼ばれた伝説的技術者」、グーグル社に参加(人を重視する経営)
「Google Analytics で遊ぶ」(もうGoogleは止められない)
「米スタンフォード大学がGoogle株を売却」(お〜、知らなかった)




Posted by cancheer 05:34 AM | 固定リンク
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