cancheerの考え方
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企画の最初はみんな“R25”から教わった

日付

2005.12.26

首都圏で圧倒的な支持を獲得した“R25”。ジャーナリズともひと味違う「情報提供ビジネス」スタイルを確立したリクルートの社会派フリーペーパーです。実は、『世界、ちょいびき!』がスタートするとき、“R25”に学んだことが非常に大きかったので、感謝をこめて、その「告白」しておきましょう(笑)。


本日のテーマは、今年、大いなるヒントをくれた“R25”です。
末尾にはいつものように、R25を参照したブログたちをご紹介します。


クリスマスが終わってからの毎日は早いものです。やることに追われ、バタバタと新年。ホッと落ち着いて座れるのは、紅白歌合戦の最後の曲が流れているのを見ながら、年越しソバのためのお湯を沸かしに行った瞬間。ほぉ〜・・実は、これ、僕のことではありません。色んなことに忙しい我が愛妻は、こっちを見て、「あんたはいつもお気楽だね。ひとつのことしかできんもんね〜」と皮肉たっぷりのお言葉。

つまり、“よくもまあ、他の大切なことを忘れてまで、ひとつのことに集中できるね〜”という意味らしい。


仕事でもサイトでも、寝食を忘れて熱中してしまうのが僕の悪いところ。特に、一番夢中になってしまうのは、何かを考え出す(コンセプトを決める)までの時間です。気になって、眠れないどころか、片時も頭を離れないのです。『世界、ちょいびき!』のコンセプトや具体論を決めるまでも、英語学習市場を前に、実に大変でした。何せ、人がいない、投資原資がない。さらに、僕が深夜にやるなら勝手にどうぞという経営者のもとでスタートした企画でしたから、同じことをやってもまったく太刀打ちができないだろうという状況でした。


僕はまず、自分の中の疑問や不安を解消するために、膨大な資料やサイトの中を迷走します。アルクさんや日本洋書販売さんをはじめ、この分野のプロの方にも話を聞きに行ったりしました。


そして実は、基本コンセプトに多大な影響を与えてくれたのが、“R25”でした。3月くらいのことだったと思います。たまたま、僕が、地下鉄の車内で拾ったのがきっかけでした。



フリーペーパーなのに、取材記事は報道的(広告的ではない)。広告は決して、スポンサー任せではなく、きちんと記事風に仕上げてある。政治の話題が多く、「関心」を盛り上げるという社会的役割を担いつつ、今さら聞きにくい基本的なことなんかも解説してくれる。フリーとしては、ちょっと出来すぎの雑誌で、「せめて100円で」との誘惑に負けなかったことがスゴイ!世間(首都圏)は相当驚かされました。


最近、“R25”の本が相次いで投入されてお気づきの方もいらっしゃる通り、事業者側の狙いは、とにかく「R25」ブランドを築いてしまうことだったと思われます(儲けはその後からついてくる?)。ブランドとは、一度認知され好感をもたれれば、何を仕掛けるにしても追加コストが非常に少なくてすみます。だから、最初に思いきった投資の決断をされたのでしょう。そのために彼らは、.拭璽殴奪箸癲↓内容も、ネット(モバイル)との連動という筋書きも、すべて、いままでのフリーペーパーとは明確な違いを出しています。この決断は相当重要だったと思います。特に、記事の内容を「報道」的にした点に、この雑誌を長続きさせたいという思いが伝わってきました。


彼らと『世界、ちょいびき!』とでは、比較にならない規模感の差(つまり極小)があり、しかも英語学習支援という偏狭なサイトにするつもりだったので、参考にもならないと考えていました。でも、結果的には非常に多くの点を応用させてもらいました。。

1)「報道」とは社会が常に関心をもつことで、いつも旬の話題を提供できる
タイムガイダンスで、日本人にあまり馴染みのないタイム誌(世界では圧倒的な存在感)が取り上げた旬の話題を提示しています。たとえば、鳥インフルエンザなんて、『世界、ちょいびき!』でいち早く伝えることができました。

2)字数制限で、簡略的に内容を伝え、読み手が調べられるような工夫も
◆“R25”は800字が目安らしいですが、僕も、日本語の部分は、“400字×2”前後をひとつの単位に考えてみました。
     ※ひとつの記事は三部構成。
       (1)日本語だけでも楽しめるように400字×2
       (2)引用した英文と、その一部和訳など
       (3)参考ブログの紹介を400字少々で

3)シブイ人物へのインタビューを、雑誌のブランド化に役立てた
◆僕のサイトがいきなりインタビューを申し込んでも、本来なら、断られて終わりでしょう。だから、僕らなりの「シブイ」対象と口実を考える必要がありました。それが草の根「英語」のトピックスです。

4)ブランドに即した外部ライターの連載で、多角的な視点を創り上げる
◆雑誌のプロの方でもあれば当然のやり方みたいです。僕は一切、お金をかけてはいけないという前提があったので、探し回りました。そしてやっとお一人目が決まったときはうれしかったです。その名も『科学をちょいびき!』。ネイチャーの翻訳家の方が応じてくださったんですね。

5)広告も、きちんと企画記事にして伝える →企画力の評価も高まる
◆これが、僕のもっともやりたいモデルです。今は、ペン型電子辞書だけですが、いずれは語学学習に役立つ商品アイテムの販促記事や開発そのものもやりたいですね。このサイトを続けている限り。僕自身はエンジニアではないですが、開発企画・マーケティング畑なもんで。



実は、これ以外にもあるのですが、ちょっとキリがないですね。

『世界、ちょいびき!』が、“ホンモノで学ぶ&英語を学ぶきっかけ探し”というコンセプトで走れたのも、このコンセプトに沿った具体論がそろったからです。

それにしても、リクルートさんという会社は本当にすごい。前の会社のときに、アントレのサイトで《新規事業への招待》という連載の話をもらいました。僕は当時、社長の裏方で動く立場でしたので、「僕のなんかでは務まりません。せめてゴーストライターみたいなやり方のほうがいいんじゃないですか。」と答えました。ところが、お誘いをいただいた増田紀彦さんはこうおっしゃいました。


「大丈夫ですよ。実際、やってらっしゃるんだから。
最初から有名だったら、私たちはやりませんから。」


その後、講演などの機会を与えてもらったのがいい思い出です。今は、この連載も、当時の同僚に受け継いでもらいましたが、リクルートという会社の自由な社風と、個々の人が責任と、ベンチャー意識をしっかりもつという点に、感銘を受けたものです。


きっと、“R25”もそうなんでしょうね。

人の器を磨いてくれる環境は人に備わっている。だから、現場の人に任せ、他の人々を育てるというやり方が染み付いているのだと思います。ちなみに、彼らの会社は、“FOLLOW YOUR HEART”を標語にしています。


「本質は現場の人にこそ宿っている」というメッセージでしょうか。


R25への感謝を一方的に(笑)。




▼関東圏ではこれだけ話題の“R25”。モバイル版も盛り上がっています。

「通勤中のビジネスマン対象・・内容の面で明らかに群を抜いてる」(ますもとさん)
「毎週木曜と言えばウチのブログでは・・R25の紹介」(ファンが多いです)
R25に掲載されたQRコードスタンプも「断トツの反響です」(さすがだ)
「R25がMovable Typeを採用した理由」(MTはこのサイトも)
「私のブログの半分近くを締めるw・・『+R25』」発売中(「R25的」ブログ)
「いつだって・・思い出すときには、ラックはいつもこの有様」(空ですもんね)
「ひっそりと(?)“ビジネスR25”が配布中」(目立たせたり、隠したり)
平野友郎さんの本がR25に載りました(メルマガ有名人の平野さんブログ)
「すごいブックレビュー本“R25的ブックナビ”」(R25はもうブランド)
「大阪の堺に居てるので滅多に手にすることがありません」(僕も堺出身)
「福岡は知るひとぞ知る、フリーペーパー激戦地」(フリーペーパー論)
「よーく見ると、記事自体が広告になっているページも多い」(メディア論!)

おまけ・・
「ロボ田ロボ夫が最終回には、ちょっと哀しくなり」(僕もしばらく泣いた!)
「No.62で連載が終了したロボ田ロボ夫が・・No.69で・・復活」(万歳!)



Posted by cancheer 04:09 AM | 固定リンク
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俺たちのR25時代
 首都圏で無料で配布されている「R25(アールニジュウゴ)」 というリクルートが発行しているフリーペーパーをご存じですか?         残念ながら、番頭もふだんは大阪の堺に居てるので滅多に 手にすることがありません。首都圏(東京・千...
「堺ではたらく番頭はんのブログ」のサイトから
Posted at 2005.12.26 11:21
俺たちのR25時代
 首都圏で無料で配布されている「R25(アールニジュウゴ)」 というリクルートが発行しているフリーペーパーをご存じですか?         残念ながら、番頭もふだんは大阪の堺に居てるので滅多に 手にすることがありません。首都圏(東京・千...
「堺ではたらく番頭はんのブログ」のサイトから
Posted at 2005.12.26 11:23
今週のR25
続いて、本当に『今週のR25』おお!早い! 記事はさらさら??と、全部に目を通しま
「にかわビン」のサイトから
Posted at 2005.12.26 22:20
今週のR25
続いて、本当に『今週のR25』おお!早い! 記事はさらさら??と、全部に目を通しま
「にかわビン」のサイトから
Posted at 2005.12.26 22:45
R25の分析で
この方の分析、結構凄い! 会社でその方面の方なんでしょうね。 R25ファンの方、是非訪れてみてください! パワポで、資料作らなきゃいけないのを思い出しましたが・・・。 夜
「R25的」のサイトから
Posted at 2005.12.28 22:24
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