cancheerの考え方
タイトル

キングコングとへんないきもの

日付

2005.12.27

『へんないきもの』って本を最初に見たのは、昨年末、アメリカにいるときでした。ドル換算だったから結構高かったのに、買っちゃったんですよ。え?今日のテーマは変な生き物かって?違います。キングコングです。スカル島へ、映画の中で行ってきましたよ。正直、吐きそうになりかけました。


事件・ニュースから、映画・雑誌・洋書のガイダンスまで。

キングコングに行く前にちょっと余談ですが、『へんないきもの』に続いて、『またまたへんないきもの 』という続編まで出ていました。早川いくを氏の著書と、寺西晃氏のイラストというコンビは健在でした。買おうかな?どうしようかな?実は、彼らの一冊目に刺激されて、『フューチャーイズワイルド』のDVDまで買ってしまい、お金が一時的になくなりました。あ、もちろん、英語の勉強を口実にしたので、英語版を買いましたが、実はまだ見ただけで勉強してないんです。妻が横からにらんできます。来年に、もう一度、考えましょう。




そして、話を本題に。


あのピーター・ジャクソン(Peter Jackson)監督がやってくれました。リメイクとは言いながら、オリジナルに配慮しつつそれを超える(?)作品を創ってくれました。長い、長い上映時間のことではありません(笑)。(キングコングの登場まで、一時間くらいかかった。)よく考えたら、『ロード・オブ・ザ・リング』(Lord of the Rings)のときと同じ三部構成なんですね。逆に言えば、三部に分けて制作されるよりは得したかも・・。(笑)


第一部(勝手にそう呼びます)のシーンは、スカル島(Skull Island、髑髏島)に行くまでの、役者たちの演技を堪能してください。特に、監督役(Jack Black)の身勝手な、ずるがしこい、それでいて情熱的という役を見事に演じきっています。第二部は、島内での恐怖体験。ついにキングコングも登場。とにかく、心臓発作を起こさないようにしてください。第三部は、キングコングがニューヨークの街を暴れまわるシーン。感動のラストへ、コングと一緒にエンパイヤステートビルのてっぺん(at the top of the Empire State Building)まで上っちゃってください。


この映画は、あの、ニューヨークの高層ビルに、アンを手にしたキングコングがはい上がっていく有名なシーンがあります。しかし、なぜ、そうまでして、キングコングは、アンに魅せられたのでしょうか。私のよく読むRoger Ebert氏の解説があります。スカル島での夕日のシーンが、島で無敵のキングコングと彼女の心をひとつにしたのだと言いたげです(違う?)。

神とか、尊いものの前で、心を奪われるような体験をしたとき、同じような体験を共有した人に、限りない友情とか愛情を抱いてしまう気持ち、僕には何となく分かります。自分がかつて好きになった女性も、そう言えば、たまたま教会で一緒にクリスマスを過ごしてからでした(笑)。隣の妻の視線が怖い・・。


Her instincts and empathy serve her well. Kong's eyes widen in curiosity, wonder and finally what may pass for delight. From then on, he thinks of himself as the girl's possessor and protector. She is like a tiny beautiful toy that he has been given for his very own, and before long, they are regarding the sunset together, both of them silenced by its majesty.
彼女の本性と感情が役に立ちました。コングの目が大きく見開いたのは、好奇心や驚き、そして喜びととれるような感情からでした。それ以来、コングは、彼女のためになろうと考えます。彼は、たとえるなら、小さなカワイイお人形(おもちゃ)のような、彼女を手にしたのです。やがて、ふたりは夕日をともに見つめ、その美しさにしばし言葉を失ってしまいました。


As Kong ascends the skyscraper, Ann screams not because of the gorilla but because of the attacks on the gorilla by a society that assumes he must be destroyed. コングは高層ビルに登ります。彼女の悲鳴は、ゴリラの手につかまったからではなく、破壊者と判断した戦闘機がゴリラを攻撃してきたからです。

(以上、映画評論家ROGER EBERTより)



さあ、ここからが本題。アメリカ版の公式サイト【GO】にあった『THE BEASTIARY』です。“An illustrated Guide to the Beasts of Skull Island”と書かれています。実は、スカル島の恐怖とは、ジュラシックパーク顔負けの、恐ろしい生き物たちなのです。詳しくは、公式サイトに行って直接ご覧ください。戦慄の生き物たちは、実際の本編でも、主人公たちを襲ってきます。



CARNICTUS (Vile Meat-Wease)
Undisputedly the most repulsive denizen of the hellish rents in the Skull island interior was Carnicitis. Writhing, serpentine, vermicular predators of the tepid sludge that suffocated the depths of the chasms, they were feeders on the dead and wounded.
文句なく、一番気味の悪い生き物は、地獄のような切れ目にいた、スカル島奥地の、CARNICTUSだった。もだえながら曲がりくねり、うじ虫のような肉食動物で、生ぬるい沼地に生息する。谷間の切れ目はこいつらでむちゃくちゃだ。死んだものや弱ったものを食べている。

Carnictises were slow moving but relentless. Lacking eyes or a face of any sort (unless a sphincter-maw of teeth could be considered a face), Carnictises were little more than an animated stomach that folded in and out of itself with obscene undulation.
CARNICTUSは動きが非常に遅いものの、容赦ない生き物だ。目も顔もなく(ただし、筒のような筋肉の口が顔でないとするならだが)いわば活発な胃むき出しのような感じで、(じゃばのように)伸び縮みする様は、気持ち悪い動きだ。


VENATOSAURUS (Furious Hunter-lizard)
Skull Island's pack-hunting VENATOSAURUSES took advances and specialization of their Cretaceous dromeosaurid forebears and developed them to a news extreme. Their keen eyesight, great speed, and killing toe claws they shared with their ancestors, but VENATOSAURUSES had taken there adaptations and added a few more to make them even more effective killers.
VENATOSAURUSESは進化した特異な種で、祖先は、白亜紀のdromeosauridだった。鋭い眼光や素早い動き、そして足の爪の先の殺傷能力は高く、祖先と同じ特徴をそろえている。VENATOSAURUSESは適応していくうちにいくつかの機能を獲得し、殺傷能力はさらに増した。


IDOLON VENEFAUCUS (Venomous-maw Apparition)
IDOLON VENEFAUCUS was an ambusher, hiding amid dense leaves and vines to prey such as insects, spiders, or lizards. The predator's dull gray coloring helped them blend into the shadows, hiding them from both prey and predators alike. The centipede-eating Skull island Hornbill was immune to their venom.
IDOLON VENEFAUCUSは待ち伏せし、葉の茂みの中に隠れて、昆虫やクモ、トカゲを狙う。体の灰色は、みずからを影になじませ隠すことができる、獲物や外敵から。ムカデを食べる島の鳥は、この毒は効かない。


MINIATURE BATTLEGROUNDS (Mosquitoes)
Mosquito larvae and their kin, writhing fitlike in the thousands, were food for fish of all kinds. As adults they emerged from the water like rising apparitions, brightly colored and jeweled with sparkling, metalic patterns.
蚊の幼虫が何千単位で身をよじり、魚などの食料になっている。大人になれば、水面から現れ、舞い上がってきた亡霊のようにピカピカと光る。


DECARNOCIMEX (Flesh removing bug)
DECARNOCIMEX were flesh-eating, oversized relatives of crickets with bladed forelimbs tearing apart carcasses. Aggressive hunters as well as scavengers, DECARNOCIMEX would attack small animals unfortunate enough to fall into their hellish domain, carving them up with their claws and razor-sharp mandibles.
DECARNOCIMEXは肉食性で、特大のコオロギ類で、鋭い前脚で、死骸を引き裂いている。あさるばかりではなく、攻撃的で、やつらのいるところに落ちようものなら、攻撃され、爪やレーザーのような下顎で切り刻まれることになる。



彼らの全身に興味をもった方は、ぜひアメリカ版の公式サイトへも。そして、その動きに興味をもった方は、急いでスクリーンの前へ行ってください。(あ〜気持ち悪い。)アクションあり、CGのすごさあり、そしてヒューマン(モンキー)ドラマあり、の、意外と感動作です。さすが、細くなったピーター監督。応援してます。



▼まずは、『へんないきもの』に関して。早川いくをさんとはこの人だ!!【GO】

“「地上最強」の称号はこの生物をおいてほかに与えるわけにはいかない”
  →にっけいしんぶん新聞さん(毒気たっぷり。確かに、それが笑えました。)
“なんというか、これ、大人の図鑑ですよ。いや、えっちな内容ではない”
  →むだづかいにっき♂さん(関連本も紹介)
「ケロロ軍曹」と「へんないきもの」を並べて紹介している点がウケマシタ
  →水戸梅日記さん(ケロロ軍曹もよく見ると、きもいです)

▼さあ、キングコングの感想ブログです。いつもに増して読み応えありましたよ。

“危険にさらされても彼女を守り抜く姿に、いくら巨大なサルとはいえ、熱い心”
  →Kuro-Chibiの愛だろっ!愛っ!さん(僕も「不覚」だと感じつつ涙)
“Yahoo!の動画配信で・・33年版・・「コングの復讐」観てしまいました”
  →わしゃ責任もたんからね!さん(DVDで観ようかな)
“つまんない恋愛映画よか、よっぽど純粋で美しい恋愛映画”
  →GIRLS BASSさん(彼は観ているうちに愛くるしい顔に)
“急にコングの手が現れたときなんかは、めちゃめちゃビックリ・・椅子から転げ”
  →暇なときにでも…さん(僕は落ちました)
“あれは子供の映画?男の人の映画?チガウチガウ、あれは立派なロマンス物”
  →I LOVE DESIGN!さん(ジュラシックパークと見間違えそう)
“思い出すのは虫の事ばかり…。TV放映時には100%カットされそう”
  →布団篭城さん(やめて〜、せっかく上の文章を書き終わったのに)
“なぜ不朽の名作として映画史に残ってたかわかりました”
  →漫画家・森田崇さん(本当ですね)
“見に行ったら字幕の最後まで立たないでください”
  →4こま万漫画屋さん(立ってしまった (^^;) )
“ピータージャクソンは・・本当に好き・・ぽんぽんと進む/とことんとまって”
  →RAKUGAKIさん(伝わりすぎ o(^-^o) )
“髑髏島へと漂着するまでが冗長で眠くなったことを除けば最高”
  →ネタバレ映画館さん(確かに長い・・けど・・最初もよかったよ)
“アンディサーキス・・「ロードオブザリング」のゴラム・・またしても彼は皮被り”
  →豆の山さん(本人はうれしいでしょう、今回こそ、笑)



Posted by cancheer 10:56 PM | 固定リンク
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