cancheerの考え方
タイトル

<06>認知的不協和って?

日付

2005.09.12

注文後、翌日の夕方には商品が届いていました。待望の電子辞書です。オプション付き4万円(単品3万円)。担当者の対応がよかったくらいで、買うと決断した僕の「浪花節」は裏目に出るのか。内心、かなり緊張していました。


この連載がお届けするのは、行き詰まりかけた事業
ペンスタイル辞書の復活をかけた実話です。 (^^;)



ちゃっちいなあ〜。

第一声の僕の感想です。同じ四万円で“iPod”を買ったときは、パッケージにまずほれ込んだものでした。こちらはデザインもださい。嫌な予感が脳裏をよぎりました。そして、大事に箱から取り出した商品は、初めて、僕の手にスッとおさまりました。

ふ〜。
これなら、まあ、許容範囲。

通販の怖さは、モノを事前に触っていない。このひと言に尽きます。どれだけのお客さんが、この瞬間に、期待と不安を抱えていることでしょう。逆に、その緊張感を快感にしている人もいるでしょうが・・・。


ドキッ!
僕の後ろには、仁王立ちした妻(初登場)が立っていました。

「いいなあ、これ。ハハハ・・・。」(僕の無理した笑い)


妻は怪訝そうに僕を眺めた後、わざと商品には目もくれず、隣の部屋に戻っていきました。おいおい。早く帰ってくるなら言ってくれよ。
失業の身の僕と、仕事から帰宅した妻。そう、僕は失業の身で四万円の大金を、触ったことのない商品の購入にあてたのでした。

昨日買うと決めたときの僕は、いつもの通り、妻に対し説得力のない説得をして、笑い飛ばしていました。
「絶対いいよ。これ。ほとんどの人が持ってないんだから。」


ふと、我にかえりました。冷や汗をかきながら、僕は、近くにあった英字新聞をなぞってみました。うまくいかない。画面には何も表示されない。あれれ?極度の緊張のためか(笑)、電池を入れてなかったことに気付きました。単四二本。しっかりはめこむと、ペン辞書の重さがずっしりと手にきました。
何度か試しているうちに、いくらか読めるようになりましたが、どうもしっくりきません。そう言えば、コツがあると言っていたな。僕は、もらったメールの注意書きを目で追いかけました。すぐ隣では、食事を始めた妻が、今もってにらみつけるように僕を見ています。


「返品できるんやから。無理せんときー。あんた、チキン的ビョーキとか言ってた、あれとちゃう?」


畜生。それを言うなら、“認知的不協和(ニンチテキフキョウワ)”だろうが。

僕は、今回の買い物を通して目利きのできる自分を豪語してみせた。また、買うときに格好良く即決してみせたりもした。彼女からすると、ゼッタイ返品になるパターンだと予想し、僕に強がらないよう警告していました。さて、認知的不協和とは、心理学で広く知られる非常に面白い現象です。自分の心に湧き上がる不協和音、(今回の場合で言えば)自分が大言を吐き大枚をはたいて買った商品が予想に反して使いにくい。そんなとき、僕自身は気持ちを落ち着かせるために、無理やり別の理屈を探してしまおうとするのです。


そう。この「クイックショナリー」はコツがいるとのこと。一ヶ月かけてマスターしたら、もはや英文を読むのに怖いものはない!僕はこんな風に自分に言い聞かせながら、まさに、妻の言うとおり、認知的不協和の状態が三日以上続きました。特に妻の前では、顔をこわばらせながら、「いやあさすが、四万円はいいなあ。」を連呼していました。


しかし、その返品期限の最終日。僕のやせ我慢も限界でした。

ちなみに、認知的不協和に関しても、やはりこちらのサイトには素晴らしい解説がなされていました。




Posted by cancheer 08:17 PM | 固定リンク
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