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May 2007
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お知らせ(7)
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「昔のことを知って、何が楽しいの?」とは、よく言われるセリフ。確かに、専門家のように極めようとしているわけでもなく、極めて中途半端(笑)。一応、専攻だった東洋史にしても、趣味にすぎない生物史にしても、子供が百科事典をむさぼるほどの感覚です。ただ、ネイチャーで発表された記事は、相変わらず、僕の心を虜にしてしまいます。
両生類へ進化途中の魚類化石を発見 胸びれに手首関節
OUR COUSIN THE FISHAPOD
タイム誌の記事で興味深かったのは、当時の環境に彼らが適合した点です。たとえば、海や川があり、その周りが陸地になっている場所では、その間に、沼地や湿原地帯が広がっているのは、かつての普通の光景です。時には、川が増水し氾濫することもあったでしょう。生命にとって、変化の激しいこの場所は、陸地に進出する上でのひとつの障壁だったはずです。当時は、「魚」の時代です。わざわざ危険なこの地域に飛び込んだ生命は、一見、ワニのような見てくれで、ヒレをもったまま、目の位置を頭のてっぺんに持ってきた姿へと進化し、陸上への挑戦を始めたと言います。タイム誌は、彼らを、僕らの《いとこ》だと表現しました。
The fishapod was among the pioneering organisms to take advantage of an ecological frontier--the marshy floodplains of large rivers--that opened between 410 million and 356 million years ago during the Devonian period, known as the Age of Fishes.
タイム誌のほか、この“TIKTAALIK”のイラストを紹介しているのが、NATIONAL GEOGRAPHICです。ワニと言うより、魚のように見えるのは、描き手のイメージの違いでしょうか。こんなのが、足元の水辺にいたときのことを考えると、背筋がゾッとなりますが、紛れもない僕らの遠い祖先なのですね(笑)。
◆ 時評親爺
“化石写真を見れば、なるほど『nature』の言うような「ワニ似」ではあるなぁ”。親爺風(笑)地質時代区分表が分かりやすい。今回の化石は、デボン紀。僕の浅はかな知識で言えば、カンブリア紀(生命大爆発)の後の後、そしてジュラ紀(恐竜時代)の前の前・・くらいという感じ。 ◆ 古世界の住人 “4本の足で陸上を歩く動物にもっとも近い魚・・新種の魚類化石が発見された!!”と、平易な解説付き。必見!同サイトによると、これまでにもたくさんの化石が、魚類と両生類との移行期に存在していたようです。
タイム誌のおかげで、“Paleontology”という単語の意味を知りました。古生物学、“study of ancient life”のことですね。この単語では、実は有名なサイトがあります。思わず、色々見入っちゃいました。よろしかったら、どうぞ。
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The Paleontology Portal
古生物学のポータルと自称するサイト。解説、写真、インターフェイス超充実。それもそのはず、古生物学会(the Paleontological Society)をはじめとする有名団体が運営しているほか、資金面では、米・国立科学財団(National Science Foundation)のバックアップを受けています。
Posted by cancheer 05:37 PM | 固定リンク
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3億7500万年前の手首持つ魚の化石
ちょっとネタ切れ気味の春ながら(笑)、6日付毎日新聞がアカデミックな記事を写真(想像図)付きで配信している。あの泣く子も黙る?科学誌『nature』の「水から這い出た魚」(The fish that crawled out of the water)と... 「時評親爺」のサイトから Posted at 2006.04.15 19:58 |
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