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蘇州を堪能しそこねた旅

日付

2006.03.16


蘇州の名は、日本人でもご存知の方が多いはず。僕の留学していた東北地方の省都・瀋陽市よりもはるかに知名度があります。上海からわずか一時間。水路に囲まれた古都。上海の人に蘇州の印象を尋ねると、「古老」な感じで、どこか懐かしく、落ち着くと言います。広島県に匹敵する面積に、その二倍以上の570万人が住んでいます。

 

「世界の空」カテゴリーでは、米国を除く世界をご案内。
メインは「新旧」と「資共」が奇妙に同居する中国です。


  

僕のお気に入り、平原綾香さんがカバーした名曲「蘇州夜曲」でも、この都市の名前が使われていますね。

# 四童BLOGさん
 “(平原さんは)低音が魅力で、息を吸う音が妙に生々しい歌手”
# 日本人・ランランさん
 “「めっちゃ蘇州ぽい!」と思ったのだけど、日本でできた曲とは・・”


僕は、上海を訪問したとき、一日だけ周辺都市に行こうと思い、蘇州へ出向きました。バスや電車で、一時間少々。古都でありながら、ITに目覚める発展著しい新旧を巧みに織りなす・・そんな街並みをひと目見ようと選んだのです。ちなみに、バスステーションと駅との間は、歩いて20分くらいで往来できる距離です。


# 世界の駅を巡る旅さん、蘇州への電車の旅でした
 “上海から特快軟座に乗り、途中昆山駅1駅停車し、1時間ほどで着く”

見所は点在していますので、タクシーを使うのが一番だと思いますが、僕はのんびり回りたいと思い、人力車のオジさんに半日貸し切り60元(約1,000円)でお願いすることにしました。こうした人力車は、日本人が発明し広まったと言われています。中国では、「三輪車」と呼ばれていました。下の写真のオジさんは今年で60歳だそうですが、坂道も立ちこぎでグングン上っていきます。日焼けした顔は健康そうな普通のオジさんですが、その太ももはサッカー選手と見間違うくらいでした。三十年のキャリアだそうです。


蘇州と言えば、世界遺産に登録されている9つの古典庭園。その中で、「蘇州はハオチー」さんが「留園」をレポートしています。そこでは他にも、観光情報として濃密な現地レポートが満載です。

# 蘇州はハオチーさん、ガイドブックには載っていない情報満載
 “ローカルな路に、世界遺産に登録されている古典園林「ぐう園」”
 “船に乗って蘇州を観光、市内には無数の水路”


僕がオジさんに掛け合って、観光名所になっていない穴場の庭園を尋ねると、「蘇州水郷風情民俗園」に連れて行ってくれました。地元で買った詳細地図なら何とか掲載されている場所です。斜塔で有名な「虎丘」という観光名所のすぐ南側にあります。世界遺産でもない、自慢もできない、しかもまだ一部工事中だったこの民俗園ですが、のんびりと回ることができました。池で釣りをしている人を見かけましたが、近所の人かな?


 
 
 
 

その後、地元の人しか行かないお店に入って、サクッと6元の麺をかき込んだ後、繁華街に行ってもらうことにしました。しかし、これがまた恐怖の連続!人力車で、車が乱暴に運転している場所に突っ込むのは無謀でした。

# 「道に迷って、今、蘇州・・・」の、あきら@上方山さん
 写真とともに、つづられる中国・蘇州事情はリアル!





蘇州もさすがは大都市です。立派な繁華街にはものすごい数の人が子連れ、カップルなどで楽しんでいました。再び、人力車に戻ると、「老百姓」(=庶民)の生活が見たいとお願いしてみました。そして、彼が案内してくれたのは、まさに長屋がずらりと並ぶ路地裏でした。町の至るところに入り込む水路と隣合わせの住居群です。人々は、いつもの様子を変えることなく、僕らのような観光客の往来を受け入れてくれました。


 

時が経つのは早いものです。夕方の冷たくなり始めた空気が、オジさんの背中越しに僕にぶつかってきます。寒〜い!駅へと急いでもらいました。時間があれば、蘇州には見るべきところがたくさんあります。僕の旅ではいかんですね。今回は、ブログの皆さんの記事でお楽しみください。


# enjoy my 蘇州 lifeさんの蘇州写真案内
 お世話になった方々が“中国旅行に来られたので、蘇州の街を案内”
# 中国蘇州出張報告さん
 “桂花公園”“留園”“滄浪亭”など名所案内
# 猫の皿さん、ただいま中国に長期留学中
 “蘇州定番のデートスポットには・・西洋式の花嫁衣裳”
# ハローチャイナの中国情報局さん
 “日本語情報誌『蘇州・無錫ウォーカー』の案内”、あるんですね〜


蘇州には日系工場も多く、日本語のタウン誌まで登場しています。現地に駐在する商社マンや工場管理者などの日本人も多く、蘇州からブログで情報発信をしてくれています。その他、仕事で中国視察をする日本人も多く、シルクの街から工業都市への変貌ぶりが如実になってきているようです。


# マーケティング発想のソフトハウス経営法さん、中国視察
 “蘇州は発展著しく、政府の政策もからんでIT企業の一大集積地に”
# SDI中国情報メールマガジンBlogさん、蘇州・無錫篇
 “最大手の人材派遣会社”“富士通”・・他、蘇州企業定期レポート
 “蘇州国家高新技術産業開発区”、管理者へのインタビューも


その他、「蘇州のニュース」と題するサイトもあります。たとえば、こんな面白い記事:“中国苗字調査、李さんが最多・・蘇州には奇怪な姓が少なくない”がありました。


蘇州はぜひ一泊くらいしたいところです。僕のように日帰りだと、電車やバスの時間も気にしながら、駆け足での観光になっています。それでは、蘇州の情緒というのは一切感じられなかったはずです。次回こそは、のんびりしたいものです。

 

Posted by cancheer 04:03 AM | 固定リンク
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「鉄道と駅の旅」のサイトから
Posted at 2006.04.18 08:27
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