cancheerの考え方
タイトル

プロデューサーズ、絶対大コケも難しい

日付

2006.04.16

TheProducer_mini.jpg

人間、つまらないことを思いつくものです。最低の映画を作れば、大損こいて、粉飾決済でボロ儲け。そんなシナリオを胸に、怪しげなブロードウェイの世界を駆け抜ける二人が主人公のミュージカル映画です。二人のコント辺りからグッと引かれ、気付いたら、一緒に、バカな歌を口ずさんでいました。

 

「プロデューサーズ」:ミュージカル映画の復活 「シカゴ」成功が後押し
 米ブロードウェーでロングラン中のミュージカル「プロデューサーズ」と「レント」が立て続けに映画化された。映画版「オペラ座の怪人」も昨年、日本でヒットしたばかり。70年代ごろから少なくなっていたヒットミュージカルの映画化に復活の兆しが見えている。
 舞台の「プロデューサーズ」は01年、米演劇界最高の栄誉であるトニー賞を史上最多の12部門で受賞。ショービジネスへの愛情と皮肉を込めたコメディーだ。映画監督メル・ブルックスが、自作の同名映画(68年)を作詞・作曲まで担ってミュージカル化した。 (朝日新聞、2006年4月14日)

 


洋画を紹介するときは、いつも、その公式サイト(本国版)に基づいて書いてきましたが、今作のような(おバカ)ミュージカルはサイトとの連動がうってつけです。特に、映画を観られた方こそ、ぜひ、楽しんでください。劇中の音楽は、滑稽な各コンテンツの中に散りばめられてますし、サイトの細々と仕掛けもコメディならではです。主人公の二人、マックス“A shady Broadway producer (いかがわしいプロデューサー)”とブルーム“ his nerdy accountant (まぬけな会計士)”の絶妙のコンビが、最後の最後までとっても笑わせてくれます。

 

TheProducer01.jpg

 

:: rogerebert.com ::
I know the 1968 movie "The Producers" virtually by heart, and it's one of the funniest movies I've ever seen. That makes it tricky for me to review this 2005 musical version・・・The new movie is a success, that I know. How much of a success, I cannot be sure. Someone who has seen the original once or twice, or never, would be a better judge.・・・ The story itself is a great construction. Mel Brooks wrote an original screenplay whose characters are driven by greed, need, neurosis, cheerfully shameful sexual behavior and a deep cynicism about show business. It is a tribute to his work that it could be transferred virtually intact to the musical stage 35 years later and effortlessly become a historic hit. (Chicago Sun-Times、December 16, 2005)

僕のお気に入りの映画評論家のサイトです。リメイク作品でありながら、より、磨きのかかった作品になっているとのこと。僕は今作が、初めてでしたが、新旧を通り越した普遍的な価値がある作品だなあと、上映終了後は感心しまくりました。勝手な私見ですが、コメディの良さって、真実を掘り下げた上での皮肉の光り方にあると考えています。一見、華やかなプロデューサーという仕事が、多くの異才の対処にあたりながら、手探りで進まなくてはならない実情?をよく描けていたと思います。夢? 金? 華? 信念? ドラマ?、そこは、「お先、真っ暗」な世界だけに、何が起こっても魅力を感じるのも人なんですねえ〜。

 

今作の日本語版公式サイトには、テレビの宣伝でもお馴染みの、「唐沢寿明さん×おすぎさん」CMメイキングを観ることができます。初めて声を聞いたときは、唐沢さんだとは思いもしませんでした。また、他に、公式ブログもcinemacafe.netの中に用意されています。

TheProducer_Poster.jpg

 

実は、この映画は、全然行きたいと思っていませんでした。妻に、強制連行されたのですね。ところが、はまったのは僕のほうでした。特に、マヌケな会計士役の“MATTHEW BRODERICK”にすっかり惚れ込んでしまいました。幼児性の表情から、頼りない弱虫、そして時に毅然とした個性まで、よくあれだけスマートに演じられると思います。彼の簡単な紹介と本作に関するインタビューが紹介されている彼の非公式ファンサイトがあります。また、NPR Interviewsでは、もうひとりの主人公、プロデューサー役“NATHAN LANE”を加えた、二人の生の声を聞くことができます。半分くらいしか意味が理解できませんでしたが・・(笑)。

 

◆ 壺のある生活
“ずっとテンション高めでスピード感があって、ほんとに舞台観てるみたい”。と、いやらしさ満開のスウェーデン女性、ウーラにも着目されています(笑)。

◆ お話しさせていただきます
“エンドロールが終わるまで席をたたないでください。”。確かに。“アメリカ人はエロネタが好き”“世界的にフリーセックスの国だと思われてる・・どんな国だスウェーデン!!”など、このサイトのコンテンツも楽しめます。

◆ 物欲エントロピー
“出資者を募る→最低のミュージカルを作る→一晩でコケる→出資者に配当を支払わずにすむ→プロデューサー大儲け”。ということです。

 

 

この映画にすっかりはまってしまったために、妻に再度強制連行されても、断る理由がなさそうです。トホホ・・。

 

 

Posted by cancheer 03:41 AM | 固定リンク
この記事のトラックバックURL:http://kupppy.s57.xrea.com/x/mtsys/mt-tb.cgi/366
TRACK BACK
「プロデューサーズ」下品で贅沢で見た目勝負の笑いの舞台
「プロデューサーズ」★★★★ ネイサン・レイン、マシュー・ブロデリック主演 スーザン・ストローマン 監督、2005年アメリカ ブロードウェイ・ミュージカルを 実際には見たことはないが 度派手な舞台を見ている気分にさせてくれる映画 ままにならない現実を嘆...
「soramove」のサイトから
Posted at 2006.04.25 20:49
プロデューサーズ / The Producers
{/kirakira/} {/kirakira/} {/kirakira/} {/kirakira/} {/kirakira/} {/kirakira/} {/kirakira/} {/kirakira/} {/kirakira/} 1968年アカデミー賞脚本賞を受賞した、 メルブルックス脚本の映画「プロデューサーズ」 その後2001年にブロードウェイでミュージカル化...
「我想一個人映画美的女人blog」のサイトから
Posted at 2006.05.04 09:44
COMMENT
-
YAKM_Tekodeko_SF_234.jpg
YAKM_Tekodeko_SF_377.jpg
YAKM_Tekodeko_SF_197.jpg
YAKM_Tekodeko_SF_269.jpg
YAKM_Tekodeko_SF_579.jpg
YAKM_Tekodeko_SF_770.jpg
YAKM_Tekodeko_SF_208.jpg
YAKM_Tekodeko_SF_614.jpg
YAKM_Tekodeko_Chinatown092.jpg
YAKM_Tekodeko_ikebukuro.jpg
YAKM_Tekodeko_SF182.jpg
-
このページの先頭へ戻る HOME