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May 2007
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ライブドアとは何だったのか。まだ振り返るには早いテーマですが、たまたま読んだ本で感じ入ったので、このサイトにもメモしておくことにしました。間違いなく言えることは、この会社は色々な意味で、「最先端」の会社だったということ。逆に、彼らを全否定をしてしまうことは、単なるひと時の反動だと思います。
僕が、同社に対して好感を抱くのは、コスト削減と意思決定に対する考え方。彼らが口をそろえて言うとおり、問題意識をもって注意すれば減らせるコスト項目は山ほどあります。また、個々人のやり方を尊重し、結果にだけ厳しくなれば、みんなが智恵を働かせるようになります。そして、何もやらなかったときのコストを考えていれば、チャレンジすることのコスト、失敗したときのリスクへの見方も変わるはずです。以上、スピードも、チャレンジ精神も、自己責任も、彼らの視点は非常に論理的です。業務や社風に合わせてアレンジすれば、多くの会社に応用できると思います。さらに同社の極めつけは、マスコミを驚かすことでニュースを創り、広告費用を節減。株式分割によって株主を増やし、DM事業に。そして総務部門までがタレント化してお金を稼ごうとしている、などなど。
たとえば、僕の知っているある会社も、上場を目標に頑張っています。ところが、つまんないところでケチらない(=無駄づかい)。そして、肝心なところでケチる(=決断できない)。具体的に言えば、肘掛けつきの高価な椅子に気持ちよく座り、ネット検索で市場を分析したつもりになっている。少し行動してみればいいのに、居心地のいい椅子のせいか、それができない。だから、意思決定は総じて遅い。また他にも、社内の清掃は専門の人を雇い、その他、物流や会計もそれぞれ担当者がついています。物量もないうちから、分業体制ができて、互いの業務のことをあまり知らない。だから、誰もお互いに口を出せない。いつの間にか、自分の居心地のいいようにやっている。
マーケティング、企画マンとしてやっているときに僕が一番重視していたことは、ライブドアと同じく、とにかくお金をかけないで仕掛けること。大きな構想をもって歩いて回り、協力してくれた人と小さなチャレンジを繰り返す。三回ほど失敗すればマーケットの様子がつかめてきます。そこで投資可否レポートをまとめる。ともかく、机に座ったまま得られるデータで直接役に立つものはほとんどありません。「おいしい」マーケットは、誰が見ても「おいしい」のですから、競争が激しいわけで、工夫が必要です。そのヒントは、ネットのどこを見渡しても書いてありません。
話を戻しますが、ライブドアは果たして肯定されるべき会社だったのでしょうか。もちろん、ノーです。粉飾はいけません。時価総額経営もどうかと思います。具体的には、金融ジャーナリストの須田さんが書かれた本をお読みください。非常によく分かります。先ほどの自画自賛本を読んで感じたことはもうひとつ。それは、ライブドアという会社が、「儲ける」「稼ぐ」の先に何も描いていないことです。宇宙に行くなどは堀江氏個人の夢であって、会社として世の中のどんな機能を担っていくかという使命感がまったく欠如していたようです。
経費を減らし、がむしゃらにお金を集め、それでまた稼ぐ。集めたお金は、短期的な見返りを期待しての、欲望に満ちたものですから、その期待に応えるには無理をせざるを得ません。つまり、「高速の路肩を爆走」し、「違法ではないと」と強弁するしかなかった。気付いたときには法の境界を越えていた。仮に、堀江氏が違法の意識がなかったとしても、会社がそれを容認し、推進していたとしたら、経営者責任ばかりか共犯責任をもまぬがれえないでしょう。
◆ 辛口、金子勝さんのライブドア論
“「(堀江元社長の手法は)レトロだな」って言っていました・・私は堕ちている状態になると叩く気が全然しない。”。経済学者の金子さんらしい、教養と天邪鬼のキャラクターがよく出ているインタビューです。(ライブドアの、事件特集サイトより) ◆ おさかな日記 “ ライブドアは悪いけど、ギャンブルと同じ感覚で株を買っていたのだとしたら、そっちだって悪いじゃん”。・・確かに、庶民感情としては同意、法の観点からは微妙。集団訴訟の行方はどうなるんでしょうね。 ◆ ∞最前線 通信 “テレビの未来 〜Gyao方式とライブドア・楽天方式との違い”。今後のライブドアの鍵を握る、USEN宇野社長のことに触れています。 ◆ 中国語ビジネス起業物語<富山編>◇キトクBLOG◇ “道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である”。・・二宮尊徳のお言葉だそうです。
ライブドアは、もともとは技術力のあった会社ですし、今も、他社がうらやむようなエンジニアの方が集まっています。企画・営業の方もいらっしゃるでしょう。人材の力さえあれば、トップが交替しても再生はありえると思います。日本でも稀有な社風をもった会社です。ぜひ、今後も、胸を張ってがんばっていただきたいとのエールを添えておきたいと思います。
Posted by cancheer 12:44 AM | 固定リンク
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