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May 2007
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お知らせ(7)
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世界中の人々を驚嘆させた胚性幹(ES)細胞研究の成果に、いよいよイエローカード。研究者のひとりが、発表写真の一部に捏造があると証言したのです。一躍ヒーローになったはずの黄禹錫(ファン・ウソック、Woo Suk Hwang)教授が「捏造」を指示したというビックリ発言が飛びなす中、黄教授は論文の撤回を発表しました。 「本物の話題」を「ホンモノの英語」でお届けします、 事件・ニュースから、映画・雑誌・洋書のガイダンスまで。
さて、あれから打って変わって最新のタイムのサイトには、彼のスキャンダルとしての記事が掲載されています。
While Hwang defends his credibility, he admitted to making "a lot of mistakes" and being "negligent in maintaining the stem cells." (以上、TIME誌・Cloning Doctor Finally Answers Critics)黄教授はみずからの信用を守るため、彼が認めたのは、「たくさんの誤りがあった」こと。そして、「肝細胞を生かすのに油断があった」とも。 He also asked Science to withdraw his paper because of these lapses may have compromised his data. Editors at Science confirmed that they have received requests from both Hwang and a co-author, Dr. Gerald Schatten of the University of Pittsburgh, to withdraw the paper. The journal requires all 25 co-authors to agree to a retraction, and Hwang said the remaining requests were forthcoming.
◆sequestering【他動】隠退させる、引きこもらせる ◆psychiatric ward◇精神科病棟 ◆embattled【形】敵に包囲された、追い詰められた ◆hold a press conference◇記者会見を開く ◆defiantly【副】反抗的に、ふてくされて ◆allegation【名】(非を行ったとする)申し立て、主張、疑惑 ◆fabricated【形】組み立てた、でっち上げの、捏造した ◆history-making stem cell study◇歴史を作った肝細胞研究 ◆elaborate on◇を詳しく述べる
![]() かわいい三匹のマウス。“Welcome”の下に書いてある中央の文字は、ここに見えている器具(5点)が、クローンに必要な道具だと書いてあるのです(Here you will find all the tools you'll need to clone Mimi)。ちなみに、三匹のマウスは、左から、クローンの対象となるマウスMimi(Brown色)、そして卵子を提供してくれるドナーマウスMedgo(Black色)、一番右が代理母(surrogate mother)となるマウスMomi(White色)です。
答えは、実際にお試してください。
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CLONING Can we and should we clone humans?
(以上、自主的に制作されたサイトですが、よくできています)WRONG ×:decline in genetic diversity これは、抽象的で分かりにくい点ですが、今日、私たちが近親相姦を避けているのも、ほぼ同じ理由です。多様な遺伝子の交配でつねに多様な遺伝子を確保しておくからこそ、伝染病に対して生き残る種が存在します。また、エラーもまだまだ多く起こり得るわけで、実際、クローンに成功した羊のほとんどが正常とは言えない状態でした。 ×:consider cloning unnatural, take the work of God into our own hands 宗教的な発想ですから、日本人には、根拠に乏しい感情的・感傷的な批判という見方をされるかもしれません。しかし、自然界のバランスというものを、神にたとえて考えると理解しやすいでしょう。生態系が有している調整能力とは、極めて絶妙なものです。そこに、人間の作為が介在してしまうことで、今日の環境問題のようなことが生命の世界でもあちらこちらで起こると考えられます。
○:better engineering the offspring in humans and animals これは、相当具体的ですが、現在、病で苦しんでいる人々を助ける有力な技術でもあります。また、農業や畜産業でも、都合のいい家畜を選択的に増やしていくことも有用です。どんな技術でも悪用されながら、社会的な制度で担保してきました。クローン技術も同様かもしれません。
ひとりひとりの生命の尊厳と言うなら、今、病で苦しんでいる人、あるいはこれから苦しむであろう多くの人々に救いの手を差し伸べることは重要です。クローン研究が盛んになれば、臓器の提供や交換も可能になり、実験を積み重ねることによって対処法の開発も容易になります。
長い歳月の中で培われてきた自然の摂理に恐れをなす人、そして目の前で苦しんでいる方々を助けようと考えている人、彼らの見ているものによって、クローンに対する結論は大きく変わります。もう少し、現実的な視点を含めるならば、問題点には、クローン技術を担保する社会制度の不備が挙げられるでしょう。素晴らしい技術も、悪用されれば恐るべき大量殺戮手段に変わります。また、クローン人間が作られたのち、彼らが感情や意思をもったなら、誰がどう処分を決定できるのでしょう。
#「韓国ES細胞スキャンダル:捏造、撤回、責任転嫁」(ニュースリンク集)
Posted by cancheer 12:08 AM | 固定リンク
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ソウル大「黄」教授の「灰色」論文疑惑
お隣の韓国で、ソウル大の黄禹錫(ファン・ウソク)教授の研究成果ねつ造疑惑が起こ 「HOME★9(ほめく)」のサイトから Posted at 2005.12.19 10:00
クローン研究に思う
クローン技術には関心があるものの、まだまだ不明点や懸念材料が多いために「ちょっと問題じゃないのかな」という程度の認識しかありませんが・・ それが例えば絶滅の危機にある動物の絶滅を回避の立場では漠然と気持ちの中で容認していたりしましたが、果たしてそ... 「ブログ らぷぽ」のサイトから Posted at 2005.12.21 18:00 |
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