cancheerの考え方
タイトル

『世界、ちょいびき!』での学び方

日付

2005.12.19

ちょいびきの編集責任者カンチル(愛称)です。
いつもご覧いただき、ありがとうございます。このサイトとともに、ご愛顧いただくのは大変うれしいことです。いつもはそれほど反響もないのですが、ひとつ、いいご質問をいただきました。

“『世界、ちょいびき!』でどうやって、英語を学ぶのですか?”、だそうです。



お〜、お〜、今になってこのような質問をいただくとは夢にも思いませんでした。やっぱり、足元が見えていませんね、僕は。


繰り返しているように、『世界、ちょいびき!』のコンセプトは、《ホンモノで学ぶ 英語を学ぶきっかけさがし》です。つまり、あのタイム誌だとか、世界の話題をできる限りタイムリーにお届けし、英語で学んでいただきたいのです。

ところが、“学べない!”と言われてしまいました。その方がおっしゃるには、「おもしろいのでいつも見ているのですが、日本語の部分ばかり見てしまって、いまだにほとんど英語や原文を見ていない」のだそうです。とても重要な指摘だと痛感しちゃいました。貴重なご意見を本当にありがとうございました。


実は、こういう発想なんです。

1)事件・出来事・テーマを日本語で頭に入れよう
最初からすべて英語で理解しようと思うと無理があります。そこで、僕がお勧めしているのは、知っている話題の英語を読もうということ。ただし、最初から知っていることばかりを英文で追いかけても、今度は、好奇心が満たされない。そんな方のために、日本語での情報をお届けし、さらには、参考となるサイト・ブログ(主に日本語)をご紹介して、主題に対する豊富な知識や背景を頭に入れてほしいのです。

2)英語の基本は単語力と、いい加減力
たとえば、初対面の人とする手探りの会話より、学会の難しい討論会の英語のほうが簡単だと言う友人がいます。理由は簡単です。後者の場合、話題も用語も限定されるので、何を言われているのか、だいたい想像がつくからです。つまり、英語なんていうのは、単語力があればいいのです。問題は、文法にしても、用法にしても厳密に理解しようと思うと無理があります。慣れる、これがほぼすべてです。

3)お手元にぜひワンクリック辞書を
費用対効果に優れているのはアルクから出版された『英辞郎』です。調べたい語のそばで右クリックをすれば『英辞郎』の意味が表示されます。ここで強調したいのは、このようなPC辞書の学習効果です。辞書引きする苦痛はほとんどありません。一瞥でその語のニュアンスをつかみ、すぐ本文の中に立ち戻って何度か復唱できます。そのとき、一語では読まず、必ず周辺の語とともに復唱してください。これが英語のリズム感を養うコツです。



『世界、ちょいびき!』の中にある、タイムガイダンスでも映画の参考ガイダンスでも、何でも構わないので、引用してある英文を口にしてみてください。もし、余力や時間があれば、原文にあたることをお薦めします。


僕は実は、英文全部を読むことはほとんどありません。たいていは、段落最初の2〜3文を読んで面白そうなら、さらに読み進めますし、そうでなければ、次の段落に行ってしまいます。常に、その英文の主題や主張内容を想像しながら、どんどん読んでいきます。

すると、ワンクリック辞書を使ったとしても、タイム誌2ページ分くらいの英文なら、15分前後で読めるようになっています。本音を言うと、一回目ではあまり頭に入っていないことも多いんですけどね(笑)。2〜3の段落を見て、ピンとこなければ、先に日本語で関連情報を調べます。すべて、タイム誌から読み取ろうとする必要はないんですね。もちろん、他のサイトを見るときも同じ。



僕は、学習というのがあんまり好きになれないのですが、時々、学習的な行為をするようご提案しておきます。つまり、テーマごとに、英単語や熟語、あるいは言い回しなどを整理しているような本とかがありますよね。それに目を通すと、『世界、ちょいびき!』で見たことがある単語に何度もお目にかかります。こうした違う場所での「再会」は、記憶への定着率を大変高めてくれるんですね。


時には、ネットサーフィンでもしてみましょう。たとえば、覚えた熟語や言い回しがあれば、Googleで検索するとき、“ ”で囲ってみるのです。たとえば、僕が書いた最新記事【ミュンヘンに立ち戻ったスピルバーグの祈り】の中から、スピルバーグが口にした"prayer for peace"(平和への祈り)という表現を取り出してみました。これを、Googleで検索してみると・・





  ○バチカンのローマ法王のサイトが表示されました。【GO】
  ○宗教関係者の『Daily Prayer Online』に至りました。【GO】

    やっぱり、この言葉は、キリスト教系のサイトが多いですね。

  ○今度はムスリム『A MUSLIM ・・』、イスラム教です。【GO】
  ○ホワイトハウスからブッシュのメッセージです。【GO】
  ○アマゾンのサイトからはこのタイトルのアルバムです。【GO】
  ○お待たせしました、仏教・ダライラマさんの登場です。【GO】
  ○『Poetseer』は、英文の詩を集めたサイトです。【GO】
  ○癒し系、健康系の情報サイトのようです。【GO】
  ○おー!日本からも、グリーンピースのブログです。【GO】



きりがないので、この辺にしますが、『世界、ちょいびき!』でひとつでも多くの表現を拾ってもらって、膨らませて、頭に入れてもらう。それが最も理想です。そして、その定着は、ご自身の学習機会のときに、復唱してもらうという具合です。

今回、ご質問をいただいた方のように、日本語でも楽しいと言ってくださるなら、それでもいいとは思います。タイム誌が楽しいとか、英語に見慣れてきたとか、効果はそのうち出てくると思います。ともかく、嫌いにならないこと。ご自身の感性に、英語に関する、前向きのインプットをどんどんしてあげること。それが、一番重要だと思います。


今回は、僕のほうこそ勉強になりました。今後、何かご質問・ご要望などがありましたら、こちらにメールしてください。


cancheer@gmail.com


本年もあと少し、来年もまたよろしくお願いしますね。(ちょっと気が早い?)



Posted by cancheer 07:16 AM | 固定リンク
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