cancheerの考え方
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噂のダヴィンチコード、予告編は満点

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2005.12.21

ついにこの一年、もっとも待ち望んだ映画『ダビンチコード』の予告編が公開されました。ロンハワード監督、主演トムハンクス。この二人のコラボレートで面白くないわけがないとの僕の予想通り、予告編は完璧。原作を和英両方で読んでいる僕には、5月が待ちきれません。


事件・ニュースから、映画・雑誌・洋書のガイダンスまで。

いよいよ興奮高まる、映画『ダビンチコード』の公開です。映画を見るためのページは、
◆ 「サルでも分かるダビンチコードの面白さ」 (☆公開日に記述!☆)
・・・実は、この映画。予習もなく行くと、かなり難しいからです。
◆ 「ダ・ヴィンチ・コードは事実から創作へ?」
・・・実在団体“オプス・デイ”についてです。公開前に書きました。
(以下の記事は、2005年末に書かれたものです。)



小説や映画というだけでなく、歴史学者や宗教関係者も巻き込んだ議論になっている原作の『ダビンチコード』。ナショナルジオグラフィックというチャンネルでやっていた夏の特集でも、この作品のどこまでが本当かに迫る取材番組をやっていました。

ぞくぞくと出版物やDVDなども続き、まさに異論・反論・総論解説など、色とりどりですね〜。いい機会ですから、キリスト教の歴史でもお勉強されたらいいと思いますよ。僕も信者ではないですが、最近の図解解説なんかはとても楽しく読めました。




英語版サイトにあった映画紹介です。

Ron Howard and Akiva Goldsman, the Oscar-winning director and writer of A Beautiful Mind, reunite to bring Dan Brown's The Da Vinci Code, one of the most popular and controversial novels of our time, to the big screen with a cast headed by two-time Academy Award winner Tom Hanks, Audrey Tautou, Jean Reno, Sir Ian McKellen and Alfred Molina.
監督はオスカー受賞者のハワード、脚本はビューティフルマインドを手がけたゴールズマン。二人が再び手を組み、ダンブラウンの大人気小説を映画化した。主演のトムハンクスは二度のアカデミー賞に輝いたトムハンクス他。

Produced by Oscar-winner Brian Grazer and John Calley, The Da Vinci Code, begins with a spectacular murder in the Louvre Museum. All clues point to a covert religious organization that will stop at nothing to protect a secret that threatens to overturn 2,000 years of accepted dogma.
総指揮はこれまた受賞者のグレイザー他。この映画はルーブル美術館での壮絶な殺人シーンから幕を開ける。あらゆるヒントが、ある秘密の宗教結社を指している。彼らは、2000年間の定説を覆すカギを握る。

The Da Vinci Code commences production on June 30th in Paris and is set to wrap on October 19th in England.
制作はパリで6月末から始まり、10月中旬にはイギリスで撮影が終了する。

(以上、ダビンチコード・映画公式サイトSynopsisより)



今は、予告編のみの公開ですが、ルーブル美術館での撮影も認められて本当によかったですね。物語のストーリーは、ルーブルの館長が殺される(The murder of a curator at the Louvre)ところからです。彼はその死に際、必死で何かを知らせようとしました。その数のメッセージに、主人公のトムハンクス演じるラングドン教授が迫ります。耳慣れない「シンボロジスト」という教授の専門とは、一体どんな学問なのでしょうか。そして、ラングドンの知識が、亡き館長の暗号のどこまでを解読できるのでしょう。

“a famed symbologist, can untangle the clues he left behind”
名高い象徴学の専門家が館長の残した謎を解き明かす。



この小説が人気を集めた最大の要因は、キリスト教の歴史の中に残る実在の、ある論争に焦点を当てたことです。イエスキリストの教えは、その死後、数人に弟子に託されたわけですが、そこには各人の思惑も紛れ込んでしまうわけで、真実の教えは、すべてが必ずしも受け継がれていったわけではありません。

日本人には関心の薄いキリスト教の教えですが、歴史の真実に埋もれた大切なものをめぐる争いが今日なお続いていることを痛感させられる問題提起だと思います。著者のダンブラウンのインタビュー記事をご紹介しておきます。ちなみに、彼自身のオフィシャルサイトもありますので、よろしければご覧ください。
【ダンブラウン公式サイト】

彼は、作家になろうなんていつも考えていたのでしょうか。


Did you always plan on being a writer?

Not exactly. When I graduated from college, I had two loves--writing fiction and writing music. I lived in Hollywood CA for a while, doing the songwriting thing. Aside from a song in the Atlanta Olympic ceremonies, I never had much success in music. I woke up one morning and decided to start writing fiction again.
正確には違います。大学を卒業して私がやりたかったのは小説と音楽の二つでした。ハリウッドに住んで、音楽作りをしていましたが、アトランタオリンピックセレモニー以外では、さしたる成功もなく、それである朝、ふと、小説を書こうと決めたんです。

(以上、Interview with Dan Brown―The Internet Writing Journal)

さあ、それでダビンチコードのことですが・・。彼の口から、まだダンブラウンは初めてという読者に紹介をしてもらいましょう。また、こんなに面白いストーリーの中で、彼自身が興味をもったことは何でしょうか。この二つの質問です。


How would you describe The Da Vinci Code to someone who has not read any of your previous novels?

The Da Vinci Code is the story of renowned Harvard symbologist Robert Langdon, who is summoned to the Louvre Museum to examine a series of cryptic symbols relating to Da Vinci's artwork. In decrypting the code, he uncovers the key to one of the greatest mysteries of all time…and he becomes a hunted man.
ダビンチコードは有名なハーバード大・ラングドン教授のお話で、ルーブル美術館に呼ばれてしまうんですよ。ダビンチの作品にまつわる暗号を調査するために、ね。解読は、彼がとてつもない史上最大とも言える謎に迫ることになります。ただ、彼は追われる身になってしまうのですが。

One of the many qualities that makes The Da Vinci Code unique is the factual nature of the story. All the history, artwork, ancient documents, and secret rituals in the novel are accurate…as are the hidden codes revealed in some of Da Vinci's most famous paintings.
特に注目してもらいたいのは、『ダビンチコード』というのが実在だということ。歴史、芸術、古代文書、そして秘密の儀式など小説に登場するものはどれも、実在で、しかも暗号が秘められたダビンチの有名な作品なんかも出てきます。


Which part of researching The Da Vinci Code was the most personally interesting to you? Were there any facts, symbols, or themes that you would have liked to include, but they just didn't make into the story?

For me the most astonishing aspect of researching The Da Vinci Code was the realization that one of history's greatest "secrets" is not nearly as secret as we think. Clues to its true nature are all around us…in art, music, architecture, legend, and history. In the words of Robert Langdon, "The signs are everywhere."
一番驚いたのは、取材・調査をしてみて、ダビンチコード自体が、歴史上最大の秘密とされながら、実際には秘密でも何でもなかったことです。本質は、私たちの身近にあったんです。芸術、音楽、建築、伝説、歴史の中に。(主人公の)ラングドンの言葉を借りれば、「サインは至るところにある」です。

(以上、Author Interview―Book Browseより)


さあ、それでは実際の予告編をご覧ください。大ヒットする映画しか手がけないソニーピクチャーズのサイトです。見終わった後は、トムハンクスが主演でよかったどうかの一票をどうぞ。【About.comへ】

僕の好きなアメリカ版はこちら日本版はこちら




『世界、ちょいびき!』でも、『ダビンチコード』を題材に、何らかの英語学習アイテムをご用意したいと思いますね。来年早めに。お楽しみに。



▼映画公開を待ちきれなかった人、イメージがちょっと違った人、色々でしょうか。

「ダ・ヴィンチ・コード予告編に隠されたサイト」(気付かなかった〜)
「フランス語と宗教用語が飛び交うけど・・読破」(おめでとう!)
「本当に映画化されました・・美術品と謎解きが好きだったら、楽しみ」(本当です)
「行ったことない(場所)・・想像力のせいでかなりおかしなことに」(僕も後で調べた)
「チャプターの終わり方は、次への期待と興味を最高に掻き立てる」(睡眠障害、笑)
「パリからイギリス、イタリアにかけて実在するポイントがいっぱい」(旅行前に)
「上巻の後半あたりから盛り上がり、一気に読まずにはいられない」(みんなも読もう)
「上下巻合わせたよりも1,000円も高いのだが・・愛蔵版」(イラスト版は買ったよ)
「英語のAudio Book(朗読)で、聞き取りの挑戦」(僕もです)
「ジャン・レノ、イアン・マッケラン、ポール・ベタニーなど豪華出演者」(そうそう!)
「ダビンチコードなるものが誤っているところを書いていきたい」(ふむふむ)



Posted by cancheer 11:10 AM | 固定リンク
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Posted at 2006.06.03 14:41
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Posted at 2006.06.03 14:43
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「文学な?ブログ」のサイトから
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