本当に久しぶりです。山本耕史さん扮する土方歳三が、画面に戻ってきました。思わず、僕自身も熱くなった90分。隣で、おもちゃを組み立てていた親戚の子（２歳）が、「これ作って」と叫び、僕の時間を妨げます。「これも」「これも」って、いい加減にしろ。気付いたら、彼も、歳三の死の瞬間に、見入っていたようです。

●土方歳三、新選組の最期とは何だったのか
　　　　〜英語で歩く、噂の現場〜『世界、ちょいびき！』

明治以降、近代化・西洋化の道をひた走った日本で、いまなおその流れに逆行した新選組が人気を集めるのはなぜでしょう。江戸幕府、最期に咲いた一輪の花は、函館の地で虚しく散ってしまいます。そう、土方歳三の死をもって、「忠義」の時代は幕を閉じてしまうのです。このお正月、一年ぶりに大河ドラマ『新選組』が、お茶の間に帰ってきました。一昨年の総集編の後、ようやく、「土方歳三 最期の一日」と題する大河ドラマ初の続編が放送されました。・・【続きを読む】
　　○アメリカで出版された“Shinsengumi”
　　○Amazon.comの書評を読んでみよう。
　　○土方歳三のふるさとを訪ねる

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『世界、ちょいびき！』で話題にした洋書『Shinsengumi: The Shogun's Last Samurai Corps』は、たまたま、“sfist.com”【GO】というサンフランシスコのシティブログにて、この年末に取り上げられていた本です。何とも、いいタイミング。大河ドラマの続編をアメリカでも意識したのかな？。こんな紹介がなされています。

・・partly because it's got a samurai on the cover and partly because the author's name is even more bad-ass than Wolf Blitzer's. It's a non-fictional account of the role of the samurai police during the Meiji Restoration, and even criticisms of it point out that it's exhaustively researched and detailed.

（同書を選んだのは）ひとつには、表紙にサムライがあったから。また、筆者の名前がWolf Blitzer（CNNのキャスター）よりマシだから。これはノンフィクションなんだけど、明治維新におけるサムライについて書かれたもので、しっかりとした調査が詳細になされているとの指摘もある。

新選組をどうとらえるか、描き方によって180度変わってしまいます。白黒をはっきりつけたがる海外の人の目には（極端ですが）サムライが憧れの対象になったり、あるいは時代遅れの殺人鬼になったりするのです。もちろん、NHKの大河ドラマだって、同じです。僕の新選組に対する印象は、三谷幸喜さんの脚本で、ガラリと変わりました。

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彼が喜劇作家だからかどうかは知りませんが、とにかくオチやリンクがしっかりしています。オチがあるから笑えるし、結果が分かっている史実なのに意外な驚きを感じることが多々ありました。ストーリーの至るところにはリンクが張り巡らされていて、あのときの発言や仕草はどの場面につながっているとか、布石だ伏線だなどと、楽しみが後から後から増えてくる感じです。

函館は二年前に遊びに行ったことがあります。五稜郭も行きました。土方歳三をはじめとする新選組の生き残りが、この地で再び決戦にのぞんだのかと思うと、いたたまれない気持ちがこみあげてきました。かつては京の都の防衛に務めていた彼らが、こんな北の大地まで落ち延びてきた上に、さらなる執拗な追撃を受けたわけですから。彼らは、みずからの居場所が日本になくなってしまったことを思い、悲壮な戦いに身を落としたと考えられます。

しかし、土方の死をもって戦いは終わりました。榎本武揚総裁は、極刑を赦されたばかりか、政府の要人としてその後閣僚の地位にまでのぼりつめることになります。留学経験があり、彼ほどの開明な思想をもつ人物が、当時の国内にはほとんど見当たらなかったからでしょう。

NHKのドラマは、土方の死を美化していますが、僕も、彼の歴史的役割を高く評価しています。のちの西郷隆盛と同様、去りゆく時代のメッセージを、彼は見事、今日に伝えてくれているからです。「約束してくれ。新しい時代になっても、『忠義』の道は間違ってないと、伝えてほしいんだ」（僕の創作、土方風）。土方歳三の生涯は、まさしく、記録よりも記憶に残る鮮烈のものだったと思います。

『土方歳三―人物歴史丸ごとガイド』　

「かっちゃん」。

最後の最期の場面でのひと言。山本耕史さん（土方歳三役）、お見事だったよ〜。当時の、実際の土方歳三は、どんな表情で、冥土の近藤勇（香取慎吾）に会ったのでしょうか。幕末青春グラフティ、三谷劇場、最高！感動！友情！ジャ〜〜ン。

　(>_ <；)卍==============＼（’◎’）

「おっちゃん、次、これ作って。」（’◎’）

このクソガキ・・。卍 ┐(ＴεＴ；）　卍卍　==========　＼（’◎’）

▼みんな、土方さんが好きだった！ブログ第一弾。『世界、ちょいびき！』に第二弾。

＃ “「ついてこい！」と言ってから撃たれるまでが・・早いなっ！歳三風”
　　→つぼみさん　←新撰組の記事、充実。「歳三風」ってのが最高。
＃ “三谷幸喜が・・大河全体に「萌え」の要素が組み込まれていた”
　　→大沢ケイトの「わたし王国」さん　←この感想も絶品ですよ
＃ “「待たせたな！」で始まった・・一番気になっていた・・近藤勇の出番”
　　→Go Plain！さん　←待ち疲れました（笑）
＃ “「斉藤一最後の一日」「永倉新八最後の一日」ってやらないかなぁ〜”
　　→bossa houseさん　←僕も見たい
＃ “死に場所を探し続けた副長が、最後に「生きるために」戦いを挑んだ”
　　→日々の書付さん　←うまい表現！
＃ “生きようとしてた矢先の死に涙がとめどなく溢れてしまった”
　　→山本耕史さん大好き人間、雪史さん　←本当に好きなんですね
＃ “三谷「新選組!!」。「!」がいっこ増えて気合も漢気も・・濃厚で充実”
　　→下弦の憂鬱さん　←ほんとだ、増えてた
＃ “今朝の朝刊に、土方耕史くん（土方歳三役の山本耕史さん）が♪”
　　→つばめのいろいろさん　←新聞上の白黒写真は本物みたい
＃ “ずいぶん待った割には、あっという間に・・ほとんど土方と榎本の会話”
　　→タンタン２４時さん　←もっと長くてもいいのに
＃ “視聴率は振るわなかったし何かと批判も多かったけど、大河初の続編に”
　　→final windさん　←マイブーム「ロマンチ」っていいですね
＃ “朝から、今日を待ちわびていたのは、俺だけではないよね”
　　→apple of the nariyuk's eye:さん　←文章もお疲れ様でした