上海と言えば、浦東空港に降り立ち、長い行列の（入国）手続きを終えると、リニアモーターカーに乗ることになります。他の交通手段もたくさんありますが、ぜひ一度はトライしてもらいたいですね。とにかく、めちゃんこ速い。着くのも早い。それがちょっぴり残念。本当に快適な乗り物です。

「世界の空」カテゴリーでは、米国を除く世界をご案内。
メインは「新旧」と「資共」が奇妙に同居する中国です。

チケットは一昨年の値下げで50元。往復を買えば80元になります。空港バスで市内に出ることを考えると、コストは二倍以上ですが、時間を買うと考えれば、この30キロ×8分間の旅は決して高くありません。買い物の感覚で言えば、50元とは映画DVD（正規版）を2枚、大衆本なら3冊、マクドナルドのバーガーなら5つという感じです。

入場には、検札だけでなく荷物検査もあります。どこまで真剣にやっているか怪しいのは相変わらずですが、美しくて広い通路や比較的親切な職員を見ていると、彼らの気合の入れ方が分かりそうなものですね。ついこの間（昨年末）からは営業時間も大幅に延長され、14時間の運行となりました。駅内で無料配布していた「上海磁浮」の雑誌には、昨年9月25日までの安全運行が1000日に達したとの記述があります。

●磁懸浮列車　〜中国情報局〜

　リニアモーターカーの鉄道への応用に関して、もっとも普及しているのは、車体は従来と同様の車輪で支え、推進方式のみにリニアモーターを利用する「鉄輪式リニアモーターカー」。日本でも大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線、都営地下鉄大江戸線、神戸市営地下鉄海岸線、福岡市営地下鉄七隈線などで実用化されている。・・【続きを読む】

上海で採用された方式はドイツの技術をもとにした「浮上式」。営業運転は、世界で初めてのことになります。ドイツは自国の技術でありながらその実用化で迷走し、上海での営業運転に先を越されました。僕が上海にいた間のニュース（新浪網）【GO】によると、中国の国産技術でも時速500キロ出せる車両が完成したとのこと。成飛集団という名前でした。宇宙への有人飛行に成功した中国ですから、科学技術での飛躍ぶりは想像以上かもしれません。

ちなみに、僕が乗車したときの最高時速は車内表示を見る限り、431キロだったように思いました。隣を走る高速道路の車が次々と抜かされていきます。しかし、速度が200キロ台に落ちてくると、逆に山の手線くらいのスピードに感じました。慣れは怖いですね。

●上海リニアモ−夕−カ−試乗記　〜エキスプロア上海〜

　今回完成した路線は全長30キロ、地下鉄2号線の浦東側にある龍陽路から浦東国際空港をS字にダイレクトで結ぶコースで、設計速度は時速430キロ、投資額は89億RMBとなっている。・・起動時の音は結構うるさい。新幹線のモーターのある車両にのったときのそれに似ている。小刻みな振動を拾いながら、速度はぐんぐん上がっている。その時の音を30秒ほど録音しました。・・【続きを読む】

　浦東空港で乗り継ぎ６時間待ち。どう時間を潰すか悩むところだが、ここ上海ならリニアモーターカー。最高時速430km、30kmの道のりを所要7分20秒で終点の龍陽路。そのまま往復したら１時間も潰せないので、終点の龍陽路をうろついて約2時間半で往復した。・・【続きを読む】

いやあ、僕の好きな話題だっただけに、この記事を書いていて僕が一番楽しんでしまいました。失礼しました。

 

▼上海リニアモーターに乗った方のほとんどは驚きと感動？？

＃ お写真などブログ、kurojinbaさん　
　　　“ 世界で最先端の中国がここにありました。”
　　→僕の写真よりよっぽどきれいなリニアが、ここにありました。

＃ 木暮祐一オフィシャルサイト　
　　　“ 上海のリニアにて時速430km/hの（携帯電話）通話実験を挙行。”

＃ 吠えて勝つブログ　
　　　“ 上海でリニアモーターカーに乗ってみた。”

＃ かつぞうBLOG　
　　　“ カーブではＧを感じられ・・直線走行中は特にＧを感じることもなく”

＃ 上海くま　
　　　“中国にお金を出させて実験線を建設、中国は”世界初”と上海をPR”
　　→なるほど、ドイツも中国も得をしたのか！