cancheerの考え方
タイトル

川本さんに学んだ説得力

日付

2005.12.13

たまには、英語学習関連の情報を書けと怒られてしまいました。最近、映画とか、社会問題とかを題材にした記事ばかり書いていましたので、確かに、ちょっとご無沙汰です。それでも、『世界、ちょいびき!』を運営している限り、いつも英語学習者のことは考えてますよ、もちろん!


「英語を学ぼう」がお届けするのは、
お薦め学習方法や教材、などの情報です。

今回は、川本佐奈恵さんの著書に着目してみました。『NHKの英語講座をフル活用した簡単上達法』です。たまたま現在、『世界、ちょいびき!』の取材している方が、みずからをNHKのラジオ・テレビ英語講座の大ファンと言っていたこともあって、書店で何気に手にしてみた本でした。


今年もまもなく終わり、来年の4月になったらまたたくさんの人が、気分一新でNHK講座に取り組むんだろうなと思いつつ、苦笑交じりで(僕自身が続かなかった経緯があり)、パラパラとこの本をめくっていました。


すると、面白い問題提起に出くわしました。



本気でやりたいのならラジオ

エッ?本気じゃなけりゃ、ラジオは向かないのか〜。と思ったら、楽しみたい方には“テレビ(講座)”と続いていました。NHKが提供している、すべての講座番組について、だいたい300字以内の簡潔な説明がつけられています。興味深いなのは、さらにページをめくったところに、「画像があると(テレビでは)ついつい・・英語がわかったような錯覚に」とありました。

この瞬間、これはいいと思わず買って帰ることになりました。本質をついています!(いや、すみません。ウソです。もうちょい読んだかな。そんなに気前がいいわけでは・・)



来年4月からのNHK講座を始めると言っても、その前に新年の誓い、従来の問題点の洗い出し、学習目的の確認、そして目標の設定とやっていくためには、今頃から考えておいたほうがいいですよ。と言うわけで、今回はこの本を取り上げます。



内容を詳細に書くわけにいきませんが、
テキストは一本に絞る(ただし、今の実力より二段階上)とか、
番組は必ず録音する(ただし、二週間以上残さない)とか、
自己流の英語では話さない(口の筋肉を英語筋に変える)などなど。何をどうするのか、各ページの冒頭に小題として書かれ、それぞれの理由もその下にだいたい700字前後で書かれています。


概略は次の通りだと思います。

1)なぜ、NHKが英語学習の教材としてのいいか。
 (ただし、使い方を間違えると、続かなかったり効果がなかったりするので要注意。)

2)英語の世界に入り込まないと伸びない
 (日本語と違うのだからネイティブの話し方・リズム・表現を徹底的に盗む。)

3)語学は、立ち止まらず走り続ける、学び続ける
 (伸びないなんて悩まず、今の教材を頭に叩き込み、次々と恐れずに続ける。)


同書そのものは、最近はやりの「あれが大事、これも大事」式の羅列で書かれています。きちんとした論理構成で成り立っていて、上記のようなシンプルなコンセプトを、具体策に落とし込んでいるのがよく分かりました。ですから、類書にあるような、瑣末的なことをバラバラと言われるより、シンプルな原則の上に何をどうすればいいのか提案されているので、スウーッと入ってくるのです。


僕自身は、NHKの講座を聞いていません。でも、杉田先生の『ビジネス英会話』やマーシャ先生の『ラジオ英会話』の、CD付き別冊で出版されたシリーズは買って完読しました。日頃は、海外のラジオニュースとか洋雑誌を背伸びして見て、講座や勉強の類は苦手だったのですけどね・・ヾヾヾ(´▽`;)ゝゝ


ただ、その点を除いた上で、川本さんが書いている指摘の半分以上は出来ていたと思います。特に、英語を楽しく感じて続けるためのコツ、そのほとんどは習得済みでした。もしかするとマスターの域にまで至っているのかもと自画自賛(笑)。もともとが好きなことしかやらない性格ですから・・、そのせいかな?



そして読了後、驚いたのは二点。ひとつには、川本さんが英語を始めた年齢は何と30歳を過ぎてから。海外経験もない、英文専攻でもないのに、現在、英会話学校運営をするまでになっています(すごい)。もうひとつは、“All About”のガイドとして活躍中だそうです(学習者の方だったらご存知なんですよね、知らなかった)。それでピンときました。この本の字数がきれいにまとまっているんです。本来、サイト上で表現するときは、僕みたいにダラダラと書かないで、800字前後でまとめたり、長くなりそうなら違うページに書いてリンクを張ります。それが読者の方への配慮です。しかし、この本は印刷物ですが、ほぼサイトと同じルールで書かれているように感じました。だから、一冊を読む時間も短くてすむ上に、同書の論点がすっきり頭に残るのです。



テーマは「NHK講座」ですが、英語を学ぶのに必要なこと(心構え)、必要なもの(教材・ツール)、そして必要な理由が分かりやすく書かれています。ぜひご一読ください。



また、川本さんご自身のサイトの励ましコーナー“Don't give up”もどうですか?人を励ますって本当に難しいんですよね。何せ、実体験や本音に基づかないと、聞いているほうは気付くものです。だからこそ、僕が適当なことを言うよりはこちらをご覧になってみてください。実は、川本さんのもとに寄せられた方々の、心を打たれるような話もありました。特に、「生きている間に何か成し遂げたい」という方のメッセージには、英語ってそんな学び方もあるんだと納得させられました。


今、ご案内したホームページは川本さんの『やり直し英会話』のひとつのコーナーです。フレームを利用されている関係上、よろしければ、こちらのリンク【GO】からアクセスされて、「あきらめないで」のメニューをクリックしてみてください。




『夜明け前』や『世界、ちょいびき!』では、今後も、英語学習の動機づけができるようなホンモノの情報を配信し続けられるようがんばります。

▼いつものように参考となるブログです。

川本さんの著書は「本気で取り組むのであればそうならざるを得ない」(ね!)
「私の英語の師匠Sanaeさん・・が、2冊目の本を出版」(こちらも買おう)
「川本さん・・最初は公民館の英語サークルでの一番の劣等生」(説得力ですね)
あの本多義則さんも同書を取り上げていました  (→★本多さんに関しては
英語学習モチベーションさんのサイトは心意気がいつも通じます(僕からの妄想)
「川本さん・・今まで見た中で、一番なるほど!と」(他の話題が笑えました)
「いつか近くまで追いつくぞ!という野望を胸に」(いい心意気です)




Posted by cancheer 07:50 PM | 固定リンク
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